2024.7 HOPEWILL 月次ミャンマー情報
正確な情報が少ないミャンマーについてお役に立つことを願って書いております。この情報はご本人のみ使用され、他のメディアへの引用などはされないようお願いいたします。
今月のHOPEWILL
特定技能ビザでの出国増加:
特定技能ビザを取得して出国する生徒の数が増えています。総出国人数の3−4割程度、月にっては技能実習生より特定技能での出国者が多いこともあります。
役員の訪日:
地域ごとに訪問させていただいています。
実際にミャンマー人が働いている現場を見聞きすることで、その企業様の今後の人材選定、入国前の研修改善、今後の実習生への情報提供・サポートに役立てていきたいと考えております。
今回の訪問で特に印象に残ったのは、以下でした。変化に気づき、より良いサービスをお届けできるように努力したいと思っております。
1) ある地域では、日本人のパートの方より外国人の方が時給が高いことが普通になっている現実
2) 実習生や特定技能人材が増えることにより、ご担当の方の特に心理的なご負担が大きくなっていること
ミャンマーの状況
インターネット制限の強化:
インターネットの制限がより厳しくなり、使用していたアプリやVPN(インターネットの制限を回避するアプリ)が頻繁に使えなくなるなど、連絡に時間と手間がかかっています。Viberなども問題が発生しており、非常に厳しい状況です。
徴兵制度:
女性にも徴兵制度が適用されるという情報が一部回っているようですが、現在のところ、そのことについての確定的な情報は私たちが知る限りありません。
銀行の取付騒ぎとインフレ懸念:
一時、銀行で取付騒ぎがあり、引き出しが1人10万チャット(約3千円)に制限されました。
その後、新札が大量に流通し、さらなるインフレが懸念されています。
内戦の悪化と避難民:
内戦地域が拡大しつつあり、戦禍のないヤンゴンへ避難する人が増え、その影響でヤンゴンの家賃や物価が高騰しています。
特定技能ビザでの出国増加:
また、現在ミャンマーで受験可能な特定技能テストは以下の通りです。
介護技能評価試験、介護日本語評価試験、建設分野特定技能評価試験、宿泊分野特定技能1号評価試験、外食業特定技能測定試験です。
各テストの受験者数が限られるため、受験が難しい状況は変わりがありません。
e-Visaの変更:
7月よりミャンマー入国のe-Visa申請に保険書の記載・添付が不要となり、入国時の提示も必要なくなりました。
特定技能・自動車運送業(運転手)受け入れへの動き:
いくつかの企業様から視察があり、さまざまなスキームで進展しています。経済低迷が続くミャンマーでは、30歳代、40歳代の男性の雇用が難しいため、彼らにとって良い機会となることを願っています。しかし、年齢が上がると日本語学習のペースが遅くなる可能性が懸念されています。
中国への送り出し開始:
中国への送り出しが始まりました。日本への送り出し事業へはあまり影響がないと考えています。
ミャンマーからの送り出し先は、タイ、マレーシア、中国、日本、韓国、ブールネイ、ラオス、アルバニア、アラブ首長国連邦、カタール、ヨルダンとなりました。
偽造スマートカードの発覚:
偽造スマートカードが空港で発見され、一時出国が数時間止まる事態がありました。ミャンマー出国前のスマートカードのプロセスは、時々出国手続きの遅れにもつながる煩雑なプロセスです。そのため、出国を急ぐ者の偽造につながったかと推測しますが、詳細はまだ判明しておりません。
今後も、皆様に有益な情報をお届けできるよう努めてまいります。
ご意見やご質問がございましたら、いつでもお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。