メガネ冠婚葬祭 #毎週ショートショートnote (裏お題)【440字】
あれから10年後、彼女は伊達先輩と結婚した。僕は、10年という歳月の間にコンタクトは僕の仲間で、伊達先輩は人だということを知っていたから特に不思議に思わなかった。
彼女の結婚式は、とても華やかだった。まぁ、僕は家にいたから、後から聞いただけだけど。
Invidioso. E un po' di odio.
________何でもない。今、思ったことは忘れよう。
彼女が結婚してから数年が経った頃、彼女に子供ができた。可愛い声がする。
「あぁー」
え? こっち来るの?
久しぶりの体温だ。僕の初恋相手を奪った人の子の体温だ。
この子は彼女に愛されている。
Invidioso. E un po' di odio.
「ガシャン!」
「ゔあ゛あ゛あ゛~」
「ねぇ、ちょっと、何? うわっ。危ない!」
「これはもう捨てるしかないかぁ。葬式でもする?」
今なら、もうはっきりと言える。この赤ん坊へ、伊達先輩へそして彼女へ。
Vi odio.Amami.Prenditi cura di me.
この企画に参加しています。「メガネ冠婚葬祭」ではなくて、「メガネ」「婚葬」になってしまいましたが、(冠婚葬祭は人生の節目となる慶弔の儀式の総称だからいいのでしょうか?)大目に見ていただけると嬉しいです。
難しいけれども面白い企画、ありがとうございます。
この前のお話。
解説
ここからは、ボクの今週の#毎週ショートショートnoteの解説となります。
まず、メガネ初恋。これは、コンタクトを今拓斗と、伊達先輩を伊達メガネと間違える、ゆるーい感じのショートショートです。それ以外に言いようがないです。(解説とかうたっておきながら、すみません)
多分、問題なのが今回。これは、メガネ初恋の10年後以降の話となります。まぁ、大体は書いてある通りなのですが、時々「?」になると思います。
たまにでてくる英語みたいなの。あれは、イタリア語です。(お気づきの方もいると思いますが……)
意味は
です。(ボクはそのつもりで書いたけど、実際、本当にあってるのかはわからないです。DeepL翻訳を使いました)
最初にメガネが作られたのはイタリアということでイタリア語を使ってみましたが、ちょっと分かりにくいかったかな?と思います。
話は変わりますが、この話、重いですねよね。裏お題なら、思いっきり雰囲気を裏にしちゃえ!と、思ったらこうなりました。(ゆるいの裏は、重いかな?みたいなノリです)
その、重さを表現したくて、本来であれば、メガネが落ちても「ガシャン!」とならないような気がしますが、「ガシャン!」と表現してみました。(ボクのメガネは「カシャン」でした)
今後も分かりにくい時には、解説をつけたいと思います。(これって、ルール違反だったりしませんよね?もし、ルール違反でしたら、どなたか教えてください。お願いします)
分かりにくいし、なんか重いしで、何かと読みにくかったと思いますが、最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?