夏休みの教師向けの研修がもたらす負の遺産
先日
僕の主催するオンラインサロン
NEXT ROAD(NR)に入っている
小学校教諭男性のAくん(20代後半)と
zoomで話をした時のことです。
● 個別最適化の話を一斉授業スタイルで行うという矛盾
Aくんは連日の
教育委員会主催の研修続きで
昨日は
午前午後の2回の別々の場所での
研修三昧でした。
午前中は
勤務校の地域全体の
小学校教諭約150人が一同に介して、
市民ホール的な場所に集まって、
3時間(10分休憩が1度だけ💦)の
一方的な講演を受けたそうです。
講演が長引き
質疑応答すら取れずに終わったとのこと。
しかも
その講義のテーマは
「GIGAスクール構想」
子どもたち1人1人にタブレットを配布し
個別最適化の学習を促すという
内容が組み込まれていました。
個別最適化を促すと言いながら
150人を同じ場所に集めて、
同じ話を聞かせるという矛盾。
Aくんから話聞いただけで、
「まだこんなコトをやっているのか💦」
と僕は頭を抱えてしまいました。
個別最適化と口で言っておきながら、
これでは150人向けの
一方的な一斉授業と
何ら変わりありません。
● 約200万円のお金と時間
研修内容がイマイチなのはさておき、
1番の問題は
その半日にかけられた時間とお金の意味を
大半の参加者が問題だと
捉えていないことです。
仮に初任者から
校長までのあらゆる世代が参加した
150人の教諭の平均給与が
約40万(本当はもっと多いです)として、
その給与を
月に20日間の勤務日数で割ると2万円。
午前中半日の研修だとして、
半日で1万円✖️150人で
人件費のみで約150万円がかかっています。
そこに
関東から来た
60代男性教育コンサルタントの方の
交通費・宿泊費・謝礼、
教育委員会職員の日当、
会場費、資料代もろもろ…
ざっと換算して
約200万円にはなるでしょう。
半日で
約200万円のお金が税金から使われ、
この程度の研修が行われていると思うと
何だか泣けてきます。
● 自己投資の価値が台無し
そして、
お金よりもっと大切なのは、
その150人の先生たちの命の時間です。
夏休みの勤務時間内に、
言ってみればお金をもらいながら
受けたくもない研修を受けて
身になるはずがありません。
むしろ
こんなスタイルの研修をすればするほど、
「研修やセミナーはこんなもんだ」と
偏った思考に陥り
時間とお金を掛けて自己投資する先生は
ますます減っていくでしょう😭
つまり、
自己成長や自分磨きの機会が
奪われていく仕組みなのです。
これが1番の問題だと僕は感じています。
大人になってからの方が
自分の意思で学び、磨き、高めていくことは
とても面白いものですし
その姿を子どもたちに見せるのが
1番の教材になると僕は考えています。
僕はオンラインサロン主催者として、
セミナー講師として、
参加者1人1人が
お金と時間を掛けて
参加してくれていることは
当たり前ではない
と常に肝に銘じて活動しています。
教室に行くと
子どもたちが目の前にいるのは
当たり前ではありませんし
研修を受けられるのも
当たり前ではありません。
ごく当たり前のことかもしれませんが、
人間は当たり前のことを
すぐに忘れてしまうので
こうして書き記すことで
自分を奮い立たせています。
教育者をはじめ
どんな大人も自分を磨く喜びを体感し、
その喜びが子どもたちをはじめ、
周囲の人に伝播されていくことを
いつも願っています😊
久保田への個別の問い合わせは
こちらからどうぞ。
まずは、ゆっくりお話ししましょう。
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