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コロナ明けのフランスに行ってきた

こんにちは、HOPEの薬師寺です。このたび、とある視察のためフランスに出張してまいりました。コロナ騒動が始まって以降、初めての海外渡航になったのですが、コロナ関連の手続きや準備などまだまだ慣れない方が多いと想像する2022年4月現在、僕の経験が少しでも役に立てばと思ってnoteに記事を書いてみようと思いました。
ただ個人的な所感も多いので、正式にはご自身で調べていただきつつ、参考程度に留めていただくほうがよろしいかと。

渡航前の準備

さて、まずフランスに渡航するにあたって、コロナ関連について調べたところ、日本から出国する前の準備として以下のアプリをダウンロードしておく必要があるとのことがわかりました。
ワクチン接種証明書の取得
MySOSアプリのダウンロード
COCOAアプリのダウンロード

結果的に必要だったのはMySOSだけだった様に思いますが、接種証明書も何かのタイミングで求められる可能性があるので持っておくに越したことはありません。
ただしこの証明書をアプリで取得するためにはマイナンバーカードが必要になるので、まだ作っていないのであれば可及的速やかに作ることをお勧めします。
登録から証明書の発行までものの5分という速さで、マイナンバーカード作ってから初めて作った甲斐を実感した瞬間でした。
なお、マイナンバーカードをお持ちでない方は各自治体の窓口で申請してアナログに発行してもらうことになります。

フライト

羽田⇔CDGの直行便を予約していたのですが、出発の数日前に往路がロンドン経由に変更になり、しばらくして復路も同じくロンドン経由になりました。これによってフライトの時間が変わり、それに伴いちょっとだけ滞在中のスケジュール変更を余儀なくされました。

通常時と北回り、南回りの比較(JAL提供)

さらにこのところの国際情勢の影響で通常ルートの飛行ができず、往路は北回り。復路は南回りとなったため、行きも帰りもなかなかに時間がかかりましたね。
直行便であれば12時間ほどで着くところ、トランジットも含めて18時間ほど要したことになるのかな。

晴れてフランスに入国


フランス滞在で感じたのは「もうCOVID騒動は終わったもの」という雰囲気でした。だって誰もマスクをつけていないし(つけていない人が多いのではなく、本当に誰もつけてないんです)レストランもカフェだってワクチンパスポートの提示などなく普通に入れます。
入国時にイミグレで必要になるとされたワクチンの接種証明も特に提示を求められませんでした。


サンジェルマン・デ・プレのカフェ・ドゥ・マゴ。マスクしてる人は誰もいませんね
モン・サン・ミシェルも観光客で溢れていましたが、こちらもノーマスク

ただ唯一、モン・サン・ミシェルで駐車場から出ている無料シャトルバスを利用する際に乗車の条件としてマスク着用を求められましたので、用意しておくに越したことはないと思います。

帰国に向けての準備


帰国の際に必要となる準備としては以下の項目がありました。
・出国72時間以内のPCR検査
・PCR検査による陰性証明書
・個人誓約書
・ワクチン接種証明書(3回目を打ってる人のみ)

一つ目の項目以外はMySOSアプリ内で事前登録ができ、ファストトラックといって必要な検疫手続きを一部済ませた状態で入国することができるので入国がスムーズになります。僕はフランスの出国前日に入力しましたが、UIの指示に従ってWebの質問に答え、誓約書を承認し、PCR検査の証明書をスマホで撮ってアップロードするだけなので簡単でした。質問表の入力などが完了すると赤かったUIが黄色になり、さらに事前PCR検査の審査がクリアになるとUIが緑色になるようです。

フランスでのPCR検査


今回一番問題になったのが、フランス出国前72時間以内のPCR検査。
僕の帰国予定は4月19日の月曜日フライトだったのですが、前日の18日がなんとイースターの祝日でほぼどこもお休み。さらに前日は日曜日だし、当然PCR検査やってる病院もないということからプライベートで出張PCR検査をやってくれるサービスをお願いすることになりました。出張費用の200Euro+検査一人当たり50Euroと、ちょっと値段は高くなるのですが、これを受けないと帰国できないので背に腹は変えられません。
検査自体は宿泊先のアパートで行い、鼻の粘膜を拭って検体を検出してそれを持ち帰り、追って結果を通知してくれる感じ。
証明書は日本所定のフォーマットがあるので、医療機関で受けるにせよ出張サービスを受けるにせよ、それを事前に日本でプリントアウトして持って行き、検査時に「これに結果を記載してください」と渡す、もしくはこの書式と同じ証明書を出してくれるか確認するのが間違い無いかと思います。

実際にフランスの検査機関が記入しサインしてくれたPCR検査証明書

検査で一つ気をつけたいことがありました。僕自身も思い違いをしていて、出国の2日前にちゃんとWebを読み返して分かったことなのですが、現在フランスでは薬局で簡単にPCR検査ができるとなっています。なってはいるものの、フランスの薬局で行われている抗原検査は基本的に簡易的な「抗原定性検査」というもので、日本政府の指定している「抗原定量検査」ではないことから、有効な検査とはならないそうなので、ここ注意が必要です。
詳しくは在仏日本大使館のページにある厚生労働省が求める検査証明が得られる検査機関のリストから調べて受診することをお勧めします。

帰国後の空港にて


さてロシア上空を飛べないおかげで通常よりも長いフライトを経て、いよいよ日本入国です。コロナ前は降機したらすぐにイミグレに向かいますが、その間にPCR検査が挟まります。前述のファストトラックを済ませている人はそのまま健康診断よろしく流れ作業的に抗原検査を受けることになります。ダウンロードしたMySOSアプリが機能しているか、位置情報を開示する設定になっているかなどをチェックしてくれる人がマンツーマンで付くのでスマホの設定に自信がない人でも安心です。抗体検査の結果が出るまで待機となりますが、混雑していなかったせいか30分ほどで結果が出ました。結果が出たらその陰性証明を持ってイミグレに向かい、あとは通常と同じ様に入国審査して税関を抜けたら開放となります。ラッキーなことに飛行機到着から検査を経て外に出るまで1時間くらいしかかかりませんでした。

帰国後は、ワクチンを打った回数によって自宅待機の有無が変わります。3回打っていない人は原則として7日間の自宅待機、ただし帰国の翌日を1日目とした場合の3日目以降に自主的にPCR検査を受けて陰性の証明を出せば、その翌日から解放になるんだそうです。僕はワクチンを2回しか打てていないので現在自宅待機中ですが、3回打っている人は自宅待機なしで放免になるので羨ましいですね。

コロナ後のフランスに滞在して

滞在中の5日間、季節が良かったことで余計にバイアスがかかったことを差し引いても、マスクなしで街を歩いた開放感はそれはもう素晴らしかったです。
僕はカタコトのフランス語が喋れはしますが、その人の表情が見えるのと見えないのでは理解に差が出ます。話す相手の表情が読み取れるというのはとても大切なコミュニケーションの手段なんだということを再認識しました。

観光客で賑わうシャイヨ宮からエッフェル塔を望む

帰国して今はまだ自宅待機しているので不便は感じませんが、これまたマスクしなくちゃいけない生活に戻るの悲しいなあ。仕方ないけど。

おまけ

最後に、この記事を書くにあたっていろいろと検索していた中で、フランスへの渡航と入国に際して以下のサイトがわかりやすくまとまっている様に感じましたので必要のある方は参考にされると良いと思います。

渡航に必要な手順まとめ:https://www.tokutenryoko.com/news/passage/13488
帰国に必要な手順まとめ:https://www.tokutenryoko.com/news/passage/12181#pcr


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