4.黎明

 夜が明ける。私は,昨日からずっと寝ていない。寝れないのだ。課題も終わり、テストの自信もついたところで、私はいつものように考え事をはじめた。今日は、生まれ変わったら何になりたいか考えてみた。私は,そこらへんの木になりたい。できるだけ寿命が長く、立派な木になって、生き物の観察を寿命が尽きるまでしていたい。人間の生活はもう疲れた。先の人生のことで悩んでしまったり、愛が暴走して嫉妬してしまったり,好きか分からない誰かのことが気になって夜も眠れなくなったり。感情があると、とても疲れてしまう。特に私は,変なところをいつまでも気にしてしまうから余計面倒くさい。人は、すぐ嘘つくし、それが愛だとかいうし、悪口言って一時的な快楽を楽しんじゃったりするし、自分の都合が悪くなったらすぐ離れていく。全ての人には、当てはまらないが、こういう人は一定数いる。その人たちと上手くやっていけと大人は言う。無理だ。私は、受け止めてあげられない。自分しか信用できない。人は、いつか離れていく。ちょっとした変化でも、すぐに私は不用物となり、ぽい捨てされる。それが、とても悲しい。私の存在は、相手の記憶からすぐに消えてしまうだろう。楽しかった思い出も喧嘩した思い出も慰め合った思い出も全て忘れられてしまうかもしれない。また会おうねと約束した記憶すら残っていないかもしれない。そして私だけがずっと覚えているのだろう。大人は仕方ない、その人とは縁がなかったんだよとか言うけど、私にとっては失った一人一人がとても魅力的で、その人たちに存在を忘れられたら、死にたくなるほど悲しいし苦しい。追いかけるのもいいが、私は、また拒否されるのが怖くて、追いかけられない。私は,正直、誰かに好かれてる自信はない。みんな、仲良くなってもすぐ離れていくのだろうと思う。だから私は、最近、一生ソロ生活でもいいやと思いはじめた。人間関係は辛くないし,ペットをたくさん飼ったら寂しさは埋められるし,親には残念がられるかもしれないが、これが私にとって最良の生き方だと思うから。誰にも執着せずに、自由に、自分のペースで生きる。それだけで十分幸せだし,それ以上求めるのは難しいだろう。そして、死んだら木に生まれ変わる。うん、完璧。楽しそう。少しだけ、未来に希望を持てた気がする。

私のnoteをちゃんと読んでくれている友だちが結構いて嬉しい。この前、私が妖怪を探していると書いていたので、友だちが「⚪︎⚪︎にいそうだよ」と真面目な表情で教えてくれた。少し感動した。沢山の褒め言葉をいただいたので、少し信じられなかったが、これからもあたたかい目で見守っていてくれたら嬉しい☺︎読んでくれてありがとう。

それでは次回もよろしく。

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