自己進化するためのアンダードッグマインドセット
Money Forward Design Advent Calendar 2024の13日目の記事です🍫
こんにちは、マネーフォワードに2024年4月にジョインしたたかとしです。マネーフォワードビジネスカンパニー デザイン室 ERPデザイン部 副部長として、チームマネージメントや組織開発に日々取り組んでいます。
先日、デザイン室内でマネーフォーワードのカルチャー「Evolution(進化)」をテーマとしたマネジメントスピーチを担当しました。そこで僕が考える「進化するためのマインドセット」についてお話し、今日はその内容をnoteにまとめてみました。
成長するための「マインドセット」とは
デザイナーに限らず、社会人になればみなさんは業績アップや昇給、はたまた自身のレピュテーションのために成長したいと思う方が多くいると思います。この成長を促すのが「成長的マインドセット」と呼ばれています。
「成長的マインドセット」は、「努力や学習を通じて能力は向上する」という信念です。一方、その反対は「固定的マインドセット」と呼ばれ、「能力は生まれつき固定的であり変えられないもの」という信念です。
自己進化の土台となるのは、この「成長的マインドセット」であり、それが「自己進化の基盤」となって個人の成長が促進されると言われます。
ただ、言うは易しで、これを頭で理解していても、心のどこかに恐れや不安が生じると、固定的マインドセットが働き、「マインドバリア」が発生します。そんな状況が続くと、なかなか成長に結びつきづらくなってきます。
僕自身もよく直面する「マインドバリア」
日々の仕事の中で、時折僕もこの「マインドバリア」にぶつかっています。たとえば、大きなプロジェクトに挑む際、次のような感情が顔を出します。
失敗への恐れ
「もし失敗したらどうしよう」という不安や、失敗した後の後悔をイメージしてか、前に出ることを恐れ、躊躇する場面。
批判との対峙
アイデアや意見を批判された際に、解釈せずに反論して言い返す、もしくは躊躇せず受け入れてしまう場面。
プライドの障害
自分のこれまでの地位やプライドが邪魔をし、優位に立とうとするあまり、自分自身を大きく見せてしまう場面。
上記のような感情やプライドは自分自身で作り上げる壁、「マインドバリア」となります。僕自身もこの壁を越えられず、悩んだ時期もありました。
マインドセットを固定的から成長的にシフトするための工夫
そんな時、僕がとるアプローチ。
自分自身に「アンダードッグ(負け犬)」と言い聞かせることです。
自分自身にアンダードッグと言い聞かせることで、次のような作用が働くと考えます。
負けて当たり前(挑戦者)の立場になることで余計なプライドやプレッシャーを捨てて肩の力をぬくことができる
マイナス状態からの「覆し」が、挑戦への「面白さ」や「モチベーション」を生むことができる
挑戦する体験自体は、成功しても失敗しても結果的に大きな財産となる
このように厳しい状況のときこそマインドをアンダードッグにシフトさせ、挑戦者の立場になり立ち向かうことで、固定マインドセットが成長マインドセットとなり、また成長の糧になる、と僕は考えるようにしています。
アンダードッグのマインドセットの持ち方
アンダードッグのマインドセットを持つことで、カオスな状況下でも「恐怖」ではなく「ワクワク」を感じとることができます。実際、僕も後がない状況でこのマインドセットに気持ちを切り替え、楽しみながら危機的状況を乗り越えた経験があります(もちろん失敗もありますが)。ただ、その時の達成から得られる大きな喜びは今でも記憶が新しく、また大きな財産だと感じています。
では、どうやってアンダードッグのマインドを持つか。このマインドを持つために、これまでアンダードッグとして活躍した著名な偉人の生き様やアドバイスの特徴をAIで収集しつつ、僕自身の過去の経験から、自分なりの重要な要素を抜粋し、以下のようにまとめてみました。
絶対的な「目標」を持つ
抽象的でも構わないので、なるべく大きく、自分が実現したいことを定め、「成功イメージ」を頭の中で描くこと。そしてそれを「自分が実現する」と言い聞かせること。ここでは自分自身を信じることが何よりも大切です。
逆境は「チャンス」と捉える
逆境の中にいる時、失敗しても当たり前な状況でも、わずかな成功に思いを賭けることで運を味方にすることがあります。また、逆境は最大なるチャンスです。そのチャンスを運とみなし、その状況を最大限に楽しむことで成長するきっかけが生まれる可能性があります。
フィードバックを「エネルギー」に転換する
どんなネガティブなフィードバックでも、糧として受け入れ、自分の強み、弱み、機会、そして脅威を客観的に分析するチャンスとしてとらえることをお勧めします。そこでもし弱みに気づいた時は積極的にかつスピーディに補うことで、さらに成長を加速させるきっかけにもなります。
アンダードッグの先人から「成功イメージ」のインスピレーションを得る
上記の中で最も難しいのが、「成功イメージ」を描くことだと思います。そんな時は「世の中のアンダードッグ」の生き様やストーリーからインスピレーションを得ることをおすすめします。過去の偉人も、現代をリードする人たちもよく見ると、アンダードッグで溢れていることがわかります。
例えば、誰もが偉業を認めるスティーブ・ジョブズ。一度はアップルを追放され、失敗の烙印を押された後も、世の中に革命をもたらす情熱を燃やし続け、アップル復帰後はiMacやiPodさらにはiPhoneで革新的な世の中を作り上げたのは多くの人のインスピレーションとなっています。
漫画界もアンダードッグなキャラで溢れています。あらゆる強敵にやられても、相手の存在にワクワクして修行を積み重ねて立ち向かうドラゴンボールの孫悟空や、下僕で苗字すらない地位から、運を味方にしながらも将軍まで上り詰めたキングダムの信。アンダードッグだからこそ味わえる「逆境からの挑戦」と、アンダードッグだからこそ許容できる振る舞いがそこにあると思います。
こうした人物や漫画のキャラのサクセスストーリーは、自分自身の成功体験をイメージする上でも参考になることが多いと思います。行き詰まったときはぜひお気に入りの人物のストーリーを手に取ってみてください。
最後に
僕も40代後半になりますが、まだまだ日々乗り越える壁は高くあります。(そしてきっと低くなることはありません。。)でもそんな時は世の中のアンダードッグな面々のストーリーからインスピレーションを受けつつ、現実を直視し、咀嚼しながら前に歩んでます。
もちろん、自分自身が偉人やいわゆるヒーローと同じ人間だとは思いませんが、そういったストーリーを通じて少しでも前向きに捉えられたら、成長につながる機会になると信じています。
もし、成長の壁にぶつかったときは、この「アンダードッグマインドセット」が突破口のきっかけになれば幸いです。
今日はこの辺で。
アオアオアオーン!!(負け犬の遠吠え)
明日のアドベントカレンダーは、とらめぐさんです!お楽しみに🍿