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『ブルックリンでオペラを』試写会

ブルックリンに住む夫婦の転換の物語。

ニューヨークとブルックリンとマンハッタンの違いがわからない私には、ぽかんとするタイトルですが…原題は『SHE CAME TO ME(彼女が降ってきた)』という劇中オペラのタイトルにもなっているそう。

アン・ハサウェイさんがプロデュース。あんまりにも存在感がありすぎて、消えちゃうんじゃないかってくらいの透明感を出しすぎて、ラストのオチがハマりすぎていた。そうね、あなたのような人ならそういう選択も当然かもって思わせてくれる外見を含めたキャラクターでした。

私も昔、何も考えたくないっていう理由だけで、同じようなことを考えていたのを思い出します。

これはどっからどうみてもアメリカ映画、なんだそう。ハリウッド映画と混同しがちだけれど、ハリウッド映画はもはや世界基準としての役割を担っている。

イタリア映画とかフランス映画と並列の、アメリカ映画。
かつてのウッディ・アレン風なのだとか。ウッディ・アレンさんと言えば、昨年『サン・セバスティンへようこそ』を見ていました。

そう考えると、なるほど確かに似ている。レベッカ・ミラー監督も実際寄せたと話していたそうです。ストーリーに酔わせる映画というより、登場人物たちをこっそり観察している視点で進み、応援したりハラハラしたり、そういう立ち位置で見る作品という印象でした。

トークショーの中で「みんながちゃんと悪いことをしている」という言及があって。それが本当になるほど!って思わせてくれたというか。100%善でできている人なんていない。多かれ少なかれみんな何かしら悪いことくらいしている。ってことを、普段忘れてしまう。誰かに敵意を向ける前に己を振り返ろうと思います。

冒頭で触れた土地の話を最後に。

ニューヨークのマンハッタンといえば、以前は下町?みたいなドラマが描けたけれど、物価高騰があまりにもすごいので、住める人の変動が起き、もはやそういう舞台にはなれない。ということで、今度はニューヨークのブルックリンに移ってきたらしいけれど、こちらも舞台にできなくなるのは時間の問題かもっていう。

ニューヨークの物価高の話題は、耳にしていたけれど、映画の舞台って、土地のもつイメージやエネルギーって、こんなにも影響力があったんだってことが、勉強になりました。

日本に該当しそうな都市は…まだなさそうかなぁ。


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