『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』試写会
1970年、ボストン近郊にある名門バートン校を舞台にした、先生と生徒と職員さんを見守る話。
チラシには、それぞれに理由あって心を閉ざしている孤独な3人、と説明されている。
ある意味、想像通り、己で引き起こしてる孤立が描かれる。その孤立がどう変化していくのかは、ぜひ映画を見て体感してほしい。
一番すごいと思ったことは、この変化の過程において、彼らの人格を何も変えないということ。生意気だったり偏屈だったり、彼らが彼らの人生で培ってきた人となりをそのままに、それでも、彼らに変化が起きていることがわかる。
悪人は善人になるべし、みたいな、現実であり得ないことは、映画でもあり得ない。その人自身をそのままで認めている描き方に感動した。
心の栄養になる映画を見たなぁって気分にしてくれる、映画らしい映画だった。
心を開くこととか、跳ね返してくれる誰かがいてくれることとか、そのありがたさとか。
実際に今の自分が、正面から取り組んでいる課題というわけではないけれど、常に心にひっかかていることを改めて気付かされたのかも。
コロナ禍を経て、人と関わらずに生きていきたいって思っちゃってたもんなぁ。
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