さよならとおかえりのあいだ
2018年5月10日。
世間を大いに賑わせたニュースが、twitterを通してわたしの元にも届いた。
ELLEGARDENの復活だ。
2008年9月、活動休止を発表してから約10年。
当時わたしは大学生で、エルレを知ったのは確か中学卒業〜高校生になった頃だった。よく聴いていた音楽といえば、「バンプ」「アジカン」「ストレイテナー」「チャットモンチー」「フジファブリック」etc...。恥ずかくなってしまうほど典型的なロキノン厨だ。
わたしの高校生活は部活漬けの毎日で、帰ってからも大量の宿題をこなさなければならず、先に就寝する親を起こさないよう、夜の勉強のお供はいつもラジオだった。
なかでも22時から始まる「SCHOOL OF LOCK!」はターゲットど真ん中で、わたしはすっかりヘビーリスナーになっていた。
好きなアーティストの曲を流してくれるし、やましげ校長とやしろ教頭のトークは楽しいし、ガッキー・まきんぽ(堀北真希)・なな様(榮倉奈々)といった豪華女優陣のコーナーも好きだった。
(改めて書くと本当に豪華...)
友達とカラオケに行けばリライトを熱唱して、♩シャングリラ、とみんなで口を揃えれば♩幸せだって叫んでくれよ、と歌う。
受験のときは♩辛い時辛いと言えたらいいのにな、なんて泣きそうになりながら机に向かって、♩思うよりあなたはずっと強いからね、という細美さんの優しい歌声に励まされてきた。
そんなわたしの青春時代を彩った音楽たち。Aqua Timezはつい先日年内解散を発表したばかりで、今年7月には、昨年に発表されたチャットモンチーの解散も迫っている。
今のわたしを形作る音楽がひとつひとつ終わりを迎えようとしているなか、エルレはあの頃の−なぜか切なくて苦くて、だけどキラキラしていた高校時代−に大好きだったあの音を、また届けてくれるという。
こんなに嬉しいことってない!
きっと同じ頃、彼らの音楽を聴いていた同年代のみんなもそう思っているはずだ。
♩間違って 少し失って
さまよっては 君に出会って
笑ったこと 思い出して
わたしがエルレを好きになったきっかけはこの「Missing」。
10年の月日が流れて、大人になって、失ったものはたくさんある。
それでもエルレ復活と聞いて、友達と笑いあっていた日々がたくさん蘇ってきた。
本当に嬉しい。
わたしの青春、おかえりなさい。
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