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さようなら「テッド・ラッソ」なのか?〜スポーツ・ドラマの最高峰!

アメリカのスポーツ・コメディ「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」は、日本でどの程度視聴されているのだろう。配信がApple TVというマイナーなプラットフォーム(Appleユーザーは、ミュージック、クラウド・サービスとの組み合わせで安価で視聴できるが)なので、あまり話題になっているようには見えない。

しかし、極めてよくできた、痛快・傑作ドラマである。シーズン1については、昨年記事にした。サッカーを知らないアメリカ人が、ロンドン郊外の弱小チーム、AFCリッチモンドの監督に就任、米英の文化の違いなどを絡めながら展開されていった。

シーズン2についても記事にしようと考えたが、タイミングを逸した。シーズン2は、ドラマの出来としては1を凌駕しており、シーズン3への期待が膨らんだ。

そして今年3月から週1エピソードのペースで、シーズン3が配信され、5月31日に最終話(第12話)がリリースされた。

シーズン3の出だしは、正直ネタ切れ感があった。米英のカルチャー・ギャップ、AFCリッチモンドの苦闘、メイン・キャストの恋バナ、あらかた出尽くし感があり、このドラマはどこに行くのだろうとやや半身で私は構えた。

しかし、序盤の数エピソードをこなした後は、エンジンがかかり出し、フィナーレに向かって全開となる。これからシーズン1を観る方もいるだろうから、詳細語ることはできないが、サッカーを題材にした、コメディ・ドラマとしては最高峰に位置するのではないだろうか。

勿論、サッカーに興味がなくとも、十二分に楽しめる内容になっており、キャラの立ったレギュラー陣の演技は最高である。

キーワードは、“BELIEVE“〜信じることである。

今シーズンのイギリス、プレミア・リーグはマンチェスター・シティがリーグ優勝とFAカップ優勝の2冠。今週末には、インテルとのチャンピオンズ・リーグ決勝で三冠を目指している。ドラマの中でも、重要なポジションを占めており、監督のペップ・グアルディオラが本人役としてゲスト出演している。その他、解説者としてゲーリー・リネカーティエリ・アンリらが出演しており、サッカー・ファンはさらに楽しめるドラマ・シリーズである。

ドラマのエンディングは、これでファイナル・シリーズかと思わせる展開である。今のところ、公式コメントは出ていないようだが、“さようなら、テッド・ラッソ“となる可能性のあるシリーズを是非楽しんで欲しい。

このドラマを見ていると、職場はリアルの方が絶対的に面白いと感じる。リモート・ワークでは、この人間味は出て来ない。私はやはり古い人間なのだろうか。

なお、最終エピソードには、歴史に残る名場面(極めて個人的ではあるが)が含まれている


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