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恐るべし駅ナカ〜新宿駅イイトルミネ「らーめん鴨to葱」

よくないことです。分かってます。

多摩地域という我が家からは遠く離れた場所での飲み会の後、あまり食べなかったので、小腹が‘空いていた。乗り換え駅は新宿、蕎麦でもたぐろうかと、駅構内に立ち食いそば屋でもないかと探した。

話はそれるが、かつての新宿駅東口近辺に立ち食いそば屋があり、大阪から上京して初めて“コロッケそば“なるものを食べた。コロッケという不思議なトッピング、真っ黒な色のつゆに驚いたことを覚えている。

そんな場末感のあったそば屋は見当たらなくなり、やけに明るいエリアが出没した。後で分かったのだが、4月にできた新たな駅ナカグルメ「イイトルミネ(EATo LUMINE)」という施設である。お土産・惣菜・パン屋・成城石井、そば屋もあったがちょっと良さげなラーメン屋があった。

屋号は「らーめん鴨to葱」、その名の通り鴨と葱のみを使った鴨だしに醤油を合わせたシンプルなスープの“鴨らぁ麺“のようである。22時近くであるが、結構な繁盛ぶり。ちなみに、背後には「立鮨 すし横」という寿司屋があり、こちらも賑わっている。

券売機で食券を買い、カウンターに座ると駅の構内を感じさせない。カウンターの中でキビキビ動く女性店員のせいかもしれない。登場したラーメンは、澄んだ茶色のスープとストレート麺、選べるネギは丸太白葱と輪切り。鴨ロースが2枚。

スープを一口いただくと、見た目通り淡麗といった味で、六十代が飲んだ後に食べるにはピッタリ。はい、わかってます、本当はダメですね。

麺はツルッとした食感で、こちらも上品な出来上がり。丸太白葱は、焼き目が入りトロトロになったもの。ラーメンのトッピングとしては初めて。鴨ローストとも合わさって、普通に高水準のラーメンに仕上がっている。

柚子胡椒の説明がカウンター内に貼られているので、少しずつ溶かして食べるが、これがなかなかシャープな味で、インパクト・プレーヤーとしては最適である。

真っ黒なコロッケそばは、昭和の彼方に消滅。JR東日本の駅構内は、どんどん進化している。恐るべし、駅ナカ!!


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