吉祥寺のミニシアターにて〜ガイ・リッチー監督「キャッシュトラック」
吉祥寺に行ったついでに映画でも見ようと映画館を探す。その昔は、バウスシアターというミニシアターがあったが、2014年に閉館、跡地がどうなているか見に行ったがラウンドワンというアミューズメント施設になっていた。
代わって吉祥寺にミニシアターの火を灯しているのがアップリンク吉祥寺。パルコの地下2階で複数のスクリーンを設置している。このフロアはかつてパルコブックセンターがあり、私もよく通った。吉祥寺の文化的商業施設が映画館に形を変え継続していることは喜ばしい。
映画を観るために時間を作ることはあるが、時間があるので映画を観るという行為は、私のスタイルではない。例外的な行動のためにフィットする映画があるか探したところ、ガイ・リッチー監督の「キャッシュトラック」という作品が目についた。
ガイ・リッチー、監督した「シャーロックホームズ」「アラジン」は認識しているが、観たことはなかった。「キャッシュトラック」、現金輸送車襲撃をテーマにしたクライムサスペンス、週刊文春の映画評では概ね高評価であり、観ることにした。
原題は「Wrath of Man」、“男の怒り”である。現金輸送の会社フォーティコに入社した主人公“H”は過去の現金輸送車襲撃事件に絡み何らかの問題を抱えている。その問題を解消するため、フォーティコでの仕事を始めた様子である。彼の抱える“怒り”とは、その対象とは、そして“復讐”につながるのか。。。。。
シンプルな映画で、起承転結が綺麗かつバランス好く描き分けられ、ラストの痛快さも含めて、損した気分にならない映画だった。アクション・エンターテイメント映画の模範作のようなイメージである。
主人公“H”役のジェイソン・ステイサムの存在感がなかなかで、他の作品も観てみたくなった。ガイ・リッチー監督のデビュー作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」(もうちょとましな邦題にできなかったの?)、観てみようか。
普通には見に行かないタイプの映画、こんな風にして出会うのも良いものである。それも、ミニシアター、アップリンク吉祥寺のおかげ。コロナ禍で大変だろうが、都市の重要な文化インフラ、頑張ってほしい
献立日記(2021/10/15)
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