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大井町で食べた“まっとうな“ラーメン〜「立食い中華蕎麦 いりこ屋」

大井町の一人呑みは、ここのところ「こいさご」一択。いつものように、ホッピーと軽いつまみ。

時間も早かったので、ちょっとラーメンの誘惑に。

大井町駅のそば、小さなスナックなどが並ぶ路地が何本か走る。再開発などして欲しくない、“昭和“が残る一角。そこにある「いりこ屋」が、前からちょっと気になっていた。

「大井町 立食い 中華蕎麦」と看板に掲げているように、スタンディングのお店。入り口に置かれた小黒板に“本日のスープ“が書かれている。

[境港」 真いわし 片口いわし アジ干し
[静岡] 上ムロ
[枕崎] カツオ節 サバ節

麺は、縮れ麺/手打ち麺が選べる。

私は券売機で“ラーメン“を購入し、カウンターが空くのを待つ。中に入ると、当然調理場が見えるのだが、その仕事ぶりがとても丁寧である。一杯のラーメンに注がれる手間、集中力、愛情、こうしたものがダイレクトに感じられるのは、立食いというポジションのおかげである。

当然ながら、提供される一杯に期待が高まる。

登場したラーメンは、黄金色とも言えるスープに、必要以上に多くない背脂が散りばめられている。トッピングは、チャーシュー、ネギ、シナチク、のり。真ん中で、ナルトが威張っている。器も含め、これぞ、“中華蕎麦“というルックスである。

スープは、黒板でうたっている通り、体に優しい味。麺もスープとよく絡み、すっとお腹に入っていく。チャーシューもしっとりと美味しい。

食後に美味しかったことを作り手に伝え、店の原点を尋ねると、店主は目黒「勝丸」で修業したとのこと。

週末に某TV情報番組を見ていると、甘鯛やオマール海老を使った、新時代のラーメンが紹介されていた。私は、断然“まっとう“なラーメン派、この「いりこ屋」のような一杯が好みである


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