NHKドラマ「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」〜上白石萌音!
昨年12月、NHK-BSで「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」というドラマが2夜連続で放送された。中村仲蔵というのは、江戸期歌舞伎界の名優、落語の演目にもなっている。
この仲蔵一代記が中村勘九郎主演でドラマ化された。落語や講談で取り上げられるのは、仲蔵が歌舞伎役者の最高位、“名題”に取り立てられた後のエピソードがメインだが、このドラマは孤児の身から踊りの師匠の養子となり、役者の世界に足を踏み入れるところから描かれる。
その後、役者の世界から身を引くが、思い断ち切れず、中蔵(後の仲蔵)は“稲荷町”と言われる大部屋の役者の身分から、再スタートを切る。猪の足を演じるにも、実際の動物の動きを研究するなど、人並み外れた研究心と、幼少から培った踊りの素養で、出世の階段を登る中蔵だった。。。クレジットでは、原案は仲蔵の自伝「月雪花寝物語」、「手前味噌」となっていた。
今日は、ドラマそのものよりも、上白石萌音が主題である。映画「舞妓はレディ」あたりから、存在を認識して見ている。紅白歌合戦にも出演、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で主演、舞台にも進出と、その活躍は誰もが知るところであるが、それほど気になる女優ではなかった。
このドラマを見て、彼女が売れている理由がよく分かった。大女優になる可能性がある。
彼女は、中村仲蔵の妻、三味線方のお岸を演じている。仲蔵を支えるしっかり物である。これが素晴らしかった。時代劇の世界に、違和感なく溶け込み、三味線を爪引き唄う姿は堂にいっている。唄自体も艶があり、なかなかのものである。「舞妓はレディ」での経験ともつながっているのだろう。
私は思わず、「何でもできる娘だねー」と唸った。上白石萌音、これからはもう少し注意して見よう
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