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平和な日々における私のくじ運〜バドミントンとカップラーメン
さくらももこのマンガ「ちびまる子ちゃん」、夕食後、そろそろと酔いが回ってきた時に読む気楽な読み物である。第5巻所収の“その28 『家庭内クリスマス』の巻”、クリスマスの日、まる子は商店街のXmasセール福引き券をおじいちゃんに貰い、会場に向かう。
ちなみに、“Xmasセール”は何と読むのかと問うまる子に対し、おじいちゃんの友蔵は、「ペケマスセールじゃろ もしかしたらバツマツセールかもしれんがのう」と答える。平和な昭和の会話である。
ほとんどの人がハズレの中、まる子がガラガラ抽選器を回すと3等賞! 期待が高まるまる子と周囲の人々、 差し出された商品はしょう油一升!まる子は打ちひしがれながら重い一升瓶を持って帰る。これも平和な昭和の光景である。
これを読みながら、自分のくじ運を考えた。私はくじ運には全く恵まれていないと思う。宝くじはもちろんのこと、イベントでのビンゴやイギリス人の好きなチャリティーラッフル、当たったためしがない。
そんな私にとって、忘れられない“当たり”が2回ある。1回は小学生の頃の、お年玉付き年賀ハガキ。もっとも自分が受け取った年賀状ではなかったので、厳密に私のくじ運と言えるかどうかは分からないが、当たり番号を調べたのは私である。
もちろん、1等とか2等ではなく、4だが5等だったが、お年玉切手しか当たらないと思っていたので、驚きだった。そして、商品はバドミントンのセット。商品引き換えの日が来るのが楽しみでしょうがなかった。これまた、平和な昭和の一コマである。
もう一つは社会人になってから、新宿サザンシアターでの「我らが高田“笑”学校」。舞台の最後、チケットに記載された番号をもとにプレゼント抽選が行われた。壇上の高田文夫が番号を読み上げる、ふと自分のチケットを見るとまさしくその番号。当たったものは、ニュータッチ凄麺のカップラーメン、1ケースである。
高田先生の声に返事しつつ、「ラーメン1ケース、持って帰るのか?」。指示通り、出口付近の係の方に当選を申告すると、宅急便の伝票を渡されほっと一息ついた。
これは、平和な平成の出来事だった