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NFL知ったかぶり(2024−25年シーズンはクライマックスへ)〜スーパーボウルは一昨年のリマッチ
米アメリカン・フットボールNFLは、カンファレンス・チャンピオンシップが終了。あとはスーパーボウル1試合を残すのみとなった。
NFCの決勝は、ちょっと残念な結果に終わった。
フィラデルフィア・イーグルスが、ワシントン・コマンダースを迎えた一戦。コマンダースを応援している私は、先週<アウェイのプレッシャーを跳ね返し、バークリーを抑えることができれば、コマンダース、23年ぶりのSB進出が叶うはず>と書いた。
試合開始後、コマンダースが着実に前進、FGを決め3−0とリード。今週も番狂せあるぞと思わせてくれたのだが、その後のイーグルスの最初の攻撃。第1プレイでRBセイクワン・バークレーが60YDを走り抜き、いきなりタッチダウン(TD)。
続くコマンダースの攻撃はファンブルでターンオーバー、イーグルスはこのチャンスをTDに結びつけ14−3とリードを広げる。それでもコマンダーズはTDを返すなど追いすがったのだが、第2Q終盤、TDをあげたイーグルスのキックオフ、そのリターンで再びファンブル。これまたイーグルスはTDとし27−12とリードを広げる。
プレッシャーなのだろうか、こうしたミスがボディ・ブローのように効いていき、最終的には55−23という予想だにしなかった大差となった。ちょっと初場所の琴桜と重なった。ルーキーQBジェイデン・ダニエルズは、いつも通り落ち着いていたとは思う。まだまだこれから、来シーズンに期待しよう。
AFCは、“名勝負数え歌“、バッファロー・ビルズ@カンザスシティ・チーフス。QBジョシュ・アレンとパトリック・マホームズは、プレイオフで4度目の対決、過去は全てチーフスに軍配が上がっていた。
予想通りの接戦となったが、チーフスの今シーズンを象徴するような結果となった。レギュラー・シーズンで、チーフスは1度の攻撃権(One Possession)で同点になる8点差以内の勝利が15勝中10勝と、勝負強さを見せつけた。逆に言えば、他を圧倒するような強さではなかった。
この試合の様子もまさしくそうだった。QBマホームズは、神がかり的なプレイはさほど見せないものの、安定した試合運びをみせ、オフェンスもディフェンスも、ここという重要な局面では、チームとしてしっかりと結果を出す。試合終盤の勝負どころで決めきれなかったビルズとは対照的だった。
終わってみれば、やっぱり王者チーフスは強かった。と言うことで、5度目(しかもこの6年間で)のAFCチャンピオンとなり、スーパーボウルへ駒を進めた。前人未到の3連覇がかかる。
チーフス対イーグルスは、前々シーズンの第57回スーパーボウルの再戦。前回は、ディフェンシブな試合となり、終盤のFGで突き放したチーフスが、38−35で勝利している。
この日の試合を見ると、イーグルスの強力オフェンス・ラインと、それに支えられたRBバークレーは脅威。QBハーツも本調子に戻りつつある印象で、その強さを改めて感じた。
“力“のイーグルスか、“勝負巧者“のチーフスか。QB、RB、レシーバー陣、両チームともタレントが揃っていて見どころ満載。現状、得点差オッズは1.5点チーフス優勢。下馬評はほぼ互角ということ。
泣いても笑ってもあと1試合、好ゲームを期待する
第59回スーパーボウル(Super Bowl LIX)
カンザスシティ・チーフス vs フィラデルフィア・イーグルス
@ニューオーリンズ スーパードーム
日本時間2月10日(月曜) 8:30AM