NFL知ったかぶり(2024−25年カンファレンス決勝)〜スーパーボウルへの道
昨日家で、「あぁ〜、アメリカン・フットボールも、あと3試合になった〜」と嘆くと、妻が冷ややかな視線を投げ返して来ました。
そうです、週末はいよいよAFC・NFCのカンファレンス・チャンピオンシップ、勝ったチームはスーパーボウル(以下、SB)進出です。
まずはNFC、あえて書きましょう。私は昨年の10月17日、第6週が終わった時点で<混沌のNFC>と評しました。そして、<大胆予想をしておこう、コマンダーズのスーパーボウル出場、アリだと思う>と書きました。
NFCは、徐々に第1シードとなったデトロイト・ライオンズが軸になり、悲願のSB出場かと思われていましたが、ワシントン・コマンダーズがやってくれました。コマンダーズに勝機があるとしたら、ディフェンシブな試合に持ち込んだ時と考えていましたが、打ち合いの展開になり45−31でアウェイのワシントンが勝利。ノーハドル、4回の4thダウン・ギャンブルと、挑戦者らしいコマンダーズの戦い。要所要所での、ルーキーQBジェイデン・ダニエルズのクールなプレイ。そしてライオンズQBゴフへのプレッシャーで、ファンブル1、インターセプト3を誘発。素晴らしい勝ちっぷりでした。
NFCのもう1試合は、アウェイのロサンゼルス・ラムズ優勢とみていましたが、半端ない雪の中、ラムズのパス攻撃にとっては不利なコンディション。QBハーツの保守的なプレイはやはり気になったのですが、それが奏功。そしてRBセイクワン・バークリーが200YD以上のラッシュを見せ、フィラデルフィア・イーグルスが決勝進出となりました。
これで2年ぶりのSB進出を狙うイーグルスが、同地区のコマンダーズを迎えうつ決勝となりました。レギュラー・シーズンはホームが勝利して1勝1敗。点差ースプレッドのオッズは5.5点でイーグルス優勢。実力はほぼ互角です。アウェイのプレッシャーを跳ね返し、バークリーを抑えることができれば、コマンダーズ、23年ぶりのSB進出が叶うはずです。
AFC、王者カンザスシティ・チーフスは強かった。休養十分のチーフスに対し、ヒューストン・テキサンズは健闘しましたが、最後は自慢のディフェンス含め疲労困憊・満身創痍で敗退。テキサンズは若いチーム、来シーズンの活躍を期待します。
そして、ボルチモア・レイブンズ@バッファロー・ビルズ。フィラデルフィアほどではないにせよ、こちらも雪積もる中での対決。レイブンズのQBラマー・ジャクソンは、今年もプレイオフでの勝負弱さを払拭することはできませんでした。TEマーク・アンドリュースは、今シーズンはファンブルしたことがなかったのに、追い上げムードの第4Qにファンブル。さらに、終了直前のタッチダウンの後の2ポイントPATで、痛恨のドロップ。6年目のベテランですが、プレッシャー、グラウンド・コンディション、さまざまな要素があったのでしょうが、スポーツは残酷です。
こうして、AFC決勝は“名勝負数え歌“となりました。2022年1月のディビジョナル・ラウンドでの対決は、延長の末、42−36でチーフス。昨年1月も同ラウンドで対決し、第4Q残り40秒でチーフスがTD、27−24で勝利。ビルズのQBジョシュ・アレン、SB進出の壁を破れるか。今シーズンは、昨年11月17日に対戦、30−21でビルズが勝利しています。
チーフスのホーム、アローヘッド・スタジアムは、ファンの歓声の大きさ(クラウド・ノイズ)で知られますが、そこでの試合にも関わらず、チーフス優勢ではあるものの、スプレッドはわずか1.5点。試合巧者のチーフスか、地力では勝るビルズか。チーフスの前人未到の3連覇も見てみたいし、ビルズのアレンがSBで活躍する姿も見たい。どちらか取れと言われれば、ビルズを応援します。
SBに向けての最後の1戦、SB以上に盛り上がる年がほとんどで、私も一番楽しみにしています。スケジュール(日本時間)は以下の通り。
NFC
1月27日 5:00AM ワシントン・コマンダーズ@フィラデルフィア・イーグルス
AFC
1月27日 8:30AM バッファロー・ビルズ@カンザスシティ・チーフス