旅の記憶31〜ワシントンDCとニューヨークで観たNBA(その2)
(承前)
2016年1月のニューヨーク出張。ワシントンDCとは違い、コンサート、オペラ、ミュージカル、ジャズ・クラブなどなど、業務終了後のエンタメはより取りみどりである。
冬のスポーツと言えば、バスケットボールとアイスホッケー。ニューヨークのチームの本拠地はどちらもマジソン・スクエア・ガーデン(以下、MSG)である。ちょうど、ニューヨーク・ニックスの試合があったので、行くことにした。
当時、ニックスはあまり強くなかったのだが、MSGには一度足を踏み入れないとと思っていた。その場所に行ったことがあるかないかは、各種映像を見る時の臨場感がまるで違うと思う。歴史的なイベントの数々を見守ったMSG、身を置くことは重要である。
対戦相手は、フィラデルフィア・76ersだったが、同じNBAの試合体験でも、ワシントンDCのそれとはまるで違っていた。エンタメ満載のDCとは違い、MSGの重みなのか、余計なものは排除された演出で、試合に集中することができた。
ニックスの中心は、「リディーム・チーム」にも参加したカーメロ・アンソニー。ブルックリン出身の地元のスターで、愛称は“メロ“である。
低迷していた両チームだったが、試合はかなり見応えのあるものとなった。 第4Q終了間際、“メロ“の3ポイントでニックスは同点に追いつき延長に。延長でも決着つかず、二度目のオーバータイムの末、ニックスが勝利した。
下位チームの戦いではあったが、バスケットボールの面白さを堪能したのが、2度目のNBAそして初めてのMSG体験だった。
これで、MSGでのスポーツ観戦は果たすことができた。やっぱりコンサートも観てみたい。それが実現したのは同年7月。この続きは明日に