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早起きしてサッカー観よう〜欧州選手権はいよいよクライマックス

7月10日火曜日、出張先の博多のホテルで朝4時起床。サッカーの欧州選手権(EURO2024)の準決勝、スペインvsフランス戦を観るためだ。開始早々、フランスが先制するが、21分にスペインのラミネ・ヤマル(バルセロナ)が、まさしく目の覚めるゴール。16歳のゴールは、もちろんEURO史上最年少記録。直後の25分にダニ・オルモ(ライプツィヒ)のゴールでスペイン勝ち越し。ハーフタイムを利用し、私は「一蘭」で朝ラーメンを食べ、後半のスペインの試合運びを見届けた。

翌11日はイングランド対オランダ。自宅に戻った私は、この日も4時起き。イングランドのEURO初優勝を期待しているが、この試合も開始7分に相手に先制をゆるす。しかし、18分ハリー・ケイン(バイエルンミュンヘン)のPKで同点、1−1のまま終盤に入る。通常家を出る朝6時には終了するのだが、延長戦になると通勤途中に携帯かiPadでの観戦となる。そんなことを考えていたら、ケインに代わって交代出場したワトキンス(アストンヴィラ)が、終了直前90分にゴールを決めた。

翌日の英Times紙の記事は、こう始まっている。<Where are they now? The Southgate haters? The England baiters? (彼らは今どこに? サウスゲイト憎しの奴ら イングランドを攻撃・いじめる奴らは?)> サウスゲイト監督の采配について、さまざまな批判があったようだが、この日の交代判断が的中したことから、ネガティブな態度を取っていた人たちを揶揄している。

決勝は、日本時間では7月15日の朝4時キックオフ。幸いなことに祝日である。

次女から、早起きするのかとLINEが来た。旦那と共にベトナム旅行中だが、彼はベトナム朝2時に起きるらしい。旦那の父はアイルランド、母イングランド出身だが、本人はエジンバラで育ったことから自分はスコットランド人だと言っている。念のため、どちらを応援するか聞いたところ、やはりスペイン(メッシに抱かれた赤ん坊ヤマルの写真を送ってきた〜メッシの方はコパ・アメリカで決勝進出。相手はコロンビア)。我々がイギリスと呼んでいる国は、連合王国。それぞれはライバル関係にあり、次女の夫からすると「イングランドだけには優勝して欲しくない」のだ。

イングランドは前回大会、決勝でイタリアにPK戦の末、敗れた。今回は神がかっていて、決勝トーナメント初戦は、土壇場で同点・延長で逆転。準々決勝のスイス戦も先行されたが追いつき、延長でも決着つかずPK戦。苦手とされたPK戦を、全員が決めるというメンタルの強さを見せた。

両チームとも、ベテラン勢に加え若き才能が台頭している。スペインはペドリ(バルセロナ)の負傷が残念だが、ヤマルに加え21歳ニコ・ウィリアムズ(アスレチック・ビルバオ)。イングランドは、若き10番ベリンガム(レアル・マドリード)21歳、メイヌー19歳(マンU)、パルマー(チェルシー)22歳。若きスターのショーケースである。

日本サッカーチーム、パリ五輪では是非頑張って欲しいが、同世代でとんでもない位置まで到達している選手が沢山いるという現実も見なければならない。もちろん、日本にも久保など、所属クラブに拒否されて出場できないトップクラスがいることも事実。

一方で、今大会を見ながら、2年前のカタールW杯で、日本はよくドイツとスペインに勝ったと思った。実力が着実に上がっていることも確か。

日本の今を考える上でも、月曜早朝、世界最高峰の試合を目撃しよう

*欧州選手権はWOWOWおよびAbema。コパ・アメリカ決勝も15日でKOは朝9時、Amazon Primeで配信



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