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ライブの記憶 1 〜全ての始まりはエアロスミスだった

このブログでは、再三にわたって“ライブ“の記録を書いています。コンサート、落語・講談、芝居、歌舞伎、ミュージカル、スポーツ観戦などなど、私は“ライブ“が大好き。その原点は、中学生の頃から始まった、ロック・コンサートです。

その時の記憶はほとんどがおぼろげなものになっていますが、頭に残っていることだけでも残しておこうと思い、“ライブの記憶“を時々アップしようと考えました。

1976年、中学3年生になった私は、ロックを盛んに聴き始めました。同級生の多くも同じような状況です。情報交換、レコードの貸し借り、雑誌「ミュージック・ライフ」。1977年2月号の表紙がエアロスミスで、自分で買ったことを覚えています。

エアロスミスは1976年に4枚目のアルバム「ロックス(Rocks)」をリリース、全米チャート3位まで上昇しその地位を強固なものにしました。私はこのアルバムを愛聴しながら、名曲“Dream On“を収録したデビューアルバム「野獣生誕(Aerosmith)」も購入、2・3枚目は友人から借りて聴いていました。

そんなエアロスミスが初来日する。友人と共にチケット(確か3000円)を入手しました。当時は風情があり、紙のチケットにエアロスミスのロゴが印刷されていました。(武道館のチケット写真ががネットに出ていました)

1977年2月7日月曜日、私にとって初めてのロック・コンサート。会場は大阪のフェスティバル・ホール。我々の席は2階席。ステージは遠い。

前座に登場したのがBOWWOW。日本に凄いバンドが出現したと、僕らの間でも話題になっていました。なんと贅沢! フロントマンの山本恭司が“Heart's On Fire“を演奏、会場は早くも大盛り上がり。

エアロスミスが登場、Setlist.fmにその日のセットリストが掲載されていました。オープニングは、ファースト・アルバムから“Mama Kin“。ジョー・ペリーのギターが炸裂し、スティーブン・タイラーが歌います。

中盤の山場は、“Sweet Emotion“。ライブ映像で見ていた通り、スティーブンがスタンドマイクと絡みます。そして、「ロックス」から“Rats in the Cellar“でたたみかけました。さらに来ました、“Dream On“。魂の叫びのような歌声が響きます。

もちろん“Walk This Way“も披露し、ラストはセカンド・アルバムに収録された、ヤードバーズで有名な“Train Kept a Rollin'“。‘All Night Long!'の合唱で終了しました。

アンコールで登場したエアロスミスが演奏したのが、“Toys in the Attic“。暗かった客席が照明で照らされ、2階席から見ると1階席の観客はまるで波打つように揺れていました。

僕らは、「こんな2階席から見ている場合じゃない」と強く感じたわけです。これが全ての始まりでした


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