サッカー欧州選手権はいよいよ準々決勝〜イングランドはどこまで行けるか
日本ではあまり話題になっていないが、サッカーの欧州選手権(UEFA EURO 2024)は佳境に入ってきた。
ロンドン在住時代は、周囲も含めて大いに盛り上がった。現地では、ワールドカップをしのぐ人気である。
欧州とイギリスは、戦争と同盟の歴史、そうした背景があることが盛り上がる要素の一つ。そして、ワールドカップに比べると、チーム間の実力差が小さく、どの国が勝ってもおかしくない。事実、1992年デンマーク、2004年はギリシャと、サッカー大国以外の優勝がある。
日本で観戦するのは、時差の関係があってちょっとつらい。深夜1時と早朝4時のキックオフ。それでも、決勝トーナメントに入ったので、朝起きるとテレビで見始めた。通常5時ごろの起床なので、2試合目の後半である。
ノックアウト・ステージで、しびれる試合が続いている。グループ・ステージで、クロアチア相手に、最終盤に奇跡的なゴールを決めたイタリアだったが、スイスに敗れる。そして、翌日のイングランド対スロバキア。1時開始の試合なので、結果を見てからハイライトをチェック、脅威のゴールを目にした。
ちょっとこれはと思い、改めて試合を見返した。前半25分にスロバキアが先制、後半開始早々イングランドがゴール、と思いきやわずかにオフサイド。その後も、攻めに攻めるが得点が奪えない。ついに90分が経過、6分のアディショナル・タイムに突入し、それも5分が経過、もう駄目かと思われた瞬間に、イングランドの若き10番、21歳のジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)が、脅威のオーバーヘッド・キックでゴール!
延長に突入した直後、セット・プレーから、エースのハリー・ケーン(バイエルン・ミュンヘン)が教科書通りのヘッディングでゴールを決め、イングランドが遂に勝ち越し。その後は、守備的なスタイルに切り替え勝ち切った。
翌日のポルトガル対スロヴェニア。0−0のこう着状態が続き延長突入。延長前半終了直前の105分、ポルトガルはPKを獲得。蹴るのは39歳のクリスティアーノ・ロナウド、2016年優勝時の立役者である。その彼が蹴ったボール、GKにブロックされてしまう。そして、ロナウドは涙!
その後も、ポルトガルはゴールをわれず、スロヴェニアも決定的なチャンスをポルトガルGKディオゴ・コスタ(ポルト)に阻まれる。死闘の末PK戦となり、最初に蹴ったのがロナウド。緊張感が走る中、なんとか左隅に流し込む。そしてスロヴェニアに対峙した、GKコスタが脅威の3連続ストップ。
ちなみに、イングランドはワールドカップ優勝経験(1966年)はあるものの、ユーロでは2020年の準優勝がベスト。サウスゲイト監督率いる今のイングランドはタレントが揃っていて、戦前のブックメーカーのオッズでは、優勝候補筆頭。続いて、フランス、開催国ドイツとなっている。
準々決勝は、週末土日の1時と4時で、頑張れば観戦できる状況。イングランド、悲願の欧州での優勝を応援したい
準々決勝の予定(WOWOW、ABEMAで放送・配信)
7月6日(土)
午前1時 スペインードイツ
午前4時 ポルトガルーフランス
7月7日(日)
午前1時 イングランドースイス
午前4時 オランダートルコ
準決勝は7月10日(水)午前4時から6日の勝者、7月11日(木)午前4時から7日の勝者が対戦
決勝は7月15日(月)午後4時から