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定点観測:天一 自由が丘店(その5)〜今年はししゃもとワカサギが泳ぐ
オフィスの窓越しに見える皇居の木々も、少しずつ色づいてきた。秋の気配が深まる中、「天一 自由が丘店」に定点観測に出かけた。
前回は7月24日。、昨年のこの季節は10月16日に訪れたが、その時はししゃもが入荷していた。入店し、季節のネタを尋ねると、今年もいました“ししゃも“。オープニングの海老の後、早速揚げてもらうと、ふくよかな身が味わえるオス。子持ちも良いが、身を味わうならオスである。味は澄んでいて、抵抗なく口に広がる。
ワカサギもあるとのことなので、続いてお願いする。ししゃもよりは、若干小さめの型である。こちらは、小さいが自己主張があり、ほのかな苦味がなんとも言えず口に残る。
続いてハス。茨城の産らしいが、繊維を楽しんで欲しいと、輪切りではなく繊維を少し残す形で切ったものを揚げてくれた。シャキシャキ感のあるレンコンも良いが、このホクホク感のあるのも美味しい。秋を感じる。
これまた季節のネタで白子。一口目は塩で食べ、二口目はポン酢で。適度に水分が抜けた感じになる分、ねっとり感が増している。冬が始まっている。
“てんぷら愛“の河野さん(料理長)が、「今のメゴチのメスは、産卵を終えたばかり。栄養分を一杯吸収していますよ」と言うので、頼まないわけにはいかない。確かに、計量を終えたボクサーのように、体にエネルギーが蓄えられている。美味い!
この日のイカは、江戸前のスミイカ。料理人が「東京湾はやっぱり最高の漁場」と説明してくれたが、レアに揚げられたイカを食べながら頷く。
最後は、こちらも季節の百合根。真ん中の部分と、外側を揚げ分けてくれる。百合根の味と、香りを賞味して、秋冬のてんぷら観測は終了
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