ホヤとウニと名店「源氏」〜仙台で食べたもの(初日)
仙台に出張した。前日入りして1泊の行程である。今日は、夏の仙台の飲み食い記、初日編。
仕事前夜、ホテル近くに仙台朝市があり、通りかかると氷を詰めた発泡スチロールのケースにホヤが並んでいる。仙台の夏の味覚である。
不思議な自動販売機があった。フカヒレ、アワビ、海鮮ぶっかけ丼の具、さらにはホヤの刺身まで売っている。 値段は比較的リーズナブルだが、買う人いるのだろうか。
入店したのは、市場の地下の飲食店街にある「東家」。牛タンつくねを食べながら、生ビールを。そして待望のホヤの刺身が到着する。日本酒は、宮城・登米(朝ドラ「おかえりモネ」の舞台)の澤乃泉(特別純米)。「ホヤってよく食べられますね」と言われることがある。私は仙台以外で食べたことないが、当地で食べるホヤは、クセは全くなく抵抗感なく食べられる。生ガキや他の貝類の方が、好き嫌いが出るはずである。
メニューにある、“がぜウニ“が気になる。寿司屋などに並ぶウニは、箱に並ぶ“箱ウニ“だが、“がぜウニ“は殻付きで供される。これを肴に、石巻の墨廼江(特別純米)を飲る。久方ぶりにウニを食べたが、新鮮な海の味がした。
もう少し食べたかったので、〆のラーメンでもと考えた。近場で知っているのは「末廣ラーメン本舗」だが、知らない店はないかと検索すると、ちょっと気になったのが「だし廊」。それでは、いざ。
店構えは、今風のデザインで、進化系のラーメンを目指している感じがある。店名に“だし“をうたっているだけあり、スープの種類が豊富だが、気になったのは“貝だし“。ここは、“貝だし塩そば(熟玉のせ)“を選択する。
登場したラーメンは、きれいに澄んだ“だし“〜スープだが、脇にムール貝が乗っている。スープをまず啜ると、色は爽やかだが、貝の味がしっかり入り込んでおり、奥深い旨さになっている。 麺もちょうど良い感じでスープとマッチする。
ムール貝の中は、むき身にドライトマトやトリュフオイルを加えペースト状にしたもので、少し溶かして味変させると、これまた素晴らしい味に。 2種類のチャーシューも丁寧に作られており、この店は大当たりである。
私は、ラーメンは普通が一番という、どちらかというと保守派だ。そんな私でも、「だし廊」のけれん味のない新機軸は好意的に受け入れた。ご馳走様でした。
さて、明日はどうするか
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