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鮫洲に運転免許証の更新に〜これって本当に必要なの?

私はおせっかい焼きの傾向がある。妻はそれを“大阪のおばちゃん“気質だと言う。新明解国語辞典第8版によると、<おせっかい:よけいな世話(をやくこと)>とある。では、なぜ私はおせっかいという、無駄なことをするのか。それは、人の行動が気になって仕方がないからである。

先月、妻のところに運転免許証更新のハガキが届いた。しばらく静観していたが、妻は更新に行く気配を全く見せない。誕生日が過ぎ、残すところあと1ヶ月である。もう私は落ち着かない。iPhoneのリマインダーに“運転免許証更新“というアクションを登録し、毎日通知が来るように設定した。

そして、このままでは精神衛生上よろしくないので、妻に「今度の日曜日は、東京・鮫洲運転免許試験場に一緒に行こう」と半強制的に予定を組んでしまう。そして、猛暑の中、二人で鮫洲に向かった。

久方ぶりに来た鮫洲は、随分きれいになっていた。但し、1番窓口から始まって、窓口を渡り歩く仕組みは、全く変化を見せない。そして、小教室での講義。もちろん、私は待合スペースでドラマを観ていたが、毎回免許更新の時に感じる思いを抱いていた。

これって、本当に必要なの?

私はイギリスの運転免許証を持っているが、基本的には70歳までは更新手続きは不要である。70歳になると、医師の証明などが必要になり、3年ごとの更新となる。また、住所変更など更新の必要が生じた場合も、基本的にはオンラインで手続きができる。

ひるがえって、この超アナログな日本のシステムである。一体、いつまでこんなことを続けるのだろう。各教室で、講師の人が何度も何度も同じことを話している。講習が必要であれば、オンライン/リモートで受ければ十分ではないか。

“視力検査“、視力低下が原因で事故が発生しているケースはどの程度あるのだろう。もし頻繁にあるのなら、3−5年に一度の検査に意味があるのだろうか?

“写真“、オンラインで提出できる。イギリスは、パスポートの写真が保存されていて、免許証にも利用できるようだ。マイナンバー・カードも活用できるだろう。

誰も疑問に思わないのだろうか? 休日に、自分の免許でもないのに、鮫洲くんだりまで妻を連れて行く身にもなってほしい。(もちろん、更新通知のハガキに、「持参するもの」として、“おせっかいな夫“とは記載されていないが)

どうにかならないのか、日本の行政のDX

*これを書いた後、少し調べてみたところ、北海道・千葉県・京都府・山口県において、優良運転者向けのオンライン講習が開始されていることを知った。ただし、オンラインでできるのは講習のみで、視力検査、写真撮影のために、運転免許センターや警察署に出向く必要がある。大がかりな仕組みを作っている割には、DXにはほど遠い。やれやれ



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