超豪華なゲストが彩るシリーズ3〜ディズニープラス「マーダーズ・イン・ビルディング」
ディズニープラスで配信のドラマ「マーダーズ・イン・ビルディング」(原題:Only Murders in the Building)、シーズン3の配信が8月から始まり、先日最終話がリリースされました。
お洒落なコメディ・ミステリーとして、シーズン1、シーズン2について書いてきましたが、シーズン3はドラマとして脂が乗ってきたことに加え、豪華ゲスト陣がドラマを彩ります。
ニューヨークの高級アパート“アルコニア“で起きる殺人事件を、二人の初老の男性と若い女性の三人組が真相解明に動くというドラマ。そもそも、この3人がスティーブ・マーティン、マーティン・ショートという一世を風靡したコメディアン/俳優に加えて、セレーナ・ゴメスというだけで十二分に凄い。
彼らに加えて、シリーズ1ではミュージシャンのスティングが本人役として、シリーズ2では「アパートの鍵貸します」、「愛と追憶の日々」(アカデミー主演女優賞受賞)のレジェンド、シャーリー・マクレーンが登場しました。
シリーズ3は、“アルコニア“とともに、ブロードウェイの劇場が舞台。マーティン・ショート扮する舞台監督オリバー・パットナムが、久方ぶりに芝居を上演しようとします。このプロダクションのオーディションに登場するのが、なんとメリル・ストリープ! 大女優が、売れない役者を演じ、歌まで披露します。
これで終わりかと思いきや、チョイ役ですが、マシュー・ブロデリックが本人役で登場します。「フェリスはある朝突然に」(1986年)で、一躍有名になりましたが、この映画もネタとして使われます。その後、ブロードウェイ・ミュージカルの「プロデューサーズ」に主演、大ヒットを飛ばします。
「プロデューサーズ」は1968年にメル・ブルックスが監督した映画の舞台化。ブルックスが制作・脚本、スーザン・ストローマンが監督しました。私は、ロンドン公演を見たのですが、素晴らしい舞台、ただしブロデリックはウエスト・エンドには来ませんでした。
舞台のヒットを受け、メル・ブルックスは2005年に映画版「プロデューサーズ」を再制作、こちらにもブロデリックは主演しました。
長々と書きましたが、なんと97歳のメル・ブルックスまで本人役で登場するのです!!
とまぁ、ゲストのことばかり書きましたが、ドラマとしても練り上げられていて、本当によく出来ています。ドラマ中のミュージカル「Death Rattle」と本筋も見事に・・・・します。(ネタバレになりそうなので伏せておきます)
メリル・ストリープのみならず、スティーブ・マーティンの至芸も観られますし、マーティン・ショートも!
「Death Rattle」、このプロダクションで是非観たい!
そして、最後にはシーズン4を暗示してくれます。「マーダーズ・イン・ビルディング」まだ楽しめそうです