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NFLシーズン開幕のための復習〜Netflix「レシーバー:風を切って走る」

オリンピックも終わり、私はラグビー南半球四カ国対抗戦「チャンピオンシップ」に移行しています。初戦で、アルゼンチンが敵地でオールブラックスに史上3度目の勝利。今日(8月17日)の第2戦、ニュージーランドの雪辱なるか。

アメリカン・フットボール、NFLもプレシーズンが始まり、いよいよ開幕まで1ヶ月を切りました。

昨シーズンの復習、気分を盛り上げるためには、Netflixのドキュメンタリー「レシーバー:風を切って走る」がお勧めです。

Netflixは昨年、クォーターバック(以下、QB)に焦点を当てたドキュメンタリーを制作 、私も記事にしました。スーパーボウル優勝・MVPのパトリック・マホームズのほか、多様な立場のQBを描きました。

今回はレシーバー、QBからパスを受けるパートナーです。

具体的にはスーパーボウル準優勝のサンフランシスコ・49ers所属、ワイドレシーバー(以下、WR)のディーボ・サミュエルとタイトエンド(以下、TE)のジョージ・キトル。その49ersにNFC決勝で敗れたデトロイト・ライオンズのWRアモン=ラ・セントブラウン、ミネソタ・バイキングスのWRジャスティン・ジェファーソン、ラスベガス・レイダースのWRダヴァンテ・アダムスにスポットライトが当たります。

このセレクションが素晴らしい。全員名選手ですが、それぞれに個性が違います。2023ー24年開始時点の各選手、まずはWRのプロフィールは次の通り、年齢順に紹介しましょう。

ダヴァンテ・アダムス 31歳 2014年ドラフト2巡目全体53位

  • 2021年までグリーンベイ・パッカーズ、22年からレイダースに移籍、5年約1億4000万ドルはWRとして当時史上最高年俸

  • 2020・21年オールプロ


ディーボ・サミュエル 28歳 2019年ドラフト2巡目全体36位

  • 49ersに入団、1年目でスーパーボウル出場するも、カンサスシティ・チーフスに敗れる。

  • 2021年オールプロ


ジャスティン・ジェファーソン 25歳 2020年ドラフト1巡目全体22位

  • ミネソタ・バイキングスに入団。3年目の2022年シーズン、リーグ最多レシーブ獲得ヤード、最優秀攻撃選手賞獲得

  • 2022年オールプロ


アモン=ラ・セントブラウン 24歳 2021年ドラフト4巡目112位

  • ライオンズ復活の立役者の一人。

  • 2023年オールプロ


このドキュメンタリーを見ると、共通する点は、全員怪我と隣り合わせのプレーを続けていること。レシーバーは、ボールをキャッチした直後、無防備の状態でヒットされるケースが多いので、命懸け。それ故か、選手同士のリスペクトも印象的。そして身体・メンタル面の極限状態を支えるのが家族の愛情です。

アモン=ラが魅力的でした。母親がドイツ人で、3カ国を話す一方、父親はボディビルディング界のスター。他の三人とはちょっとノリが違っていて、真面目な青年という感じです。こうしたキャラクターの対比も見どころ。

TEのジョージ・キトル(30歳)は、チーフスのトラヴィス・ケルシーと並び称されるTEのスター。同じレシーバーですが、ラインメンとしての機能も期待される、二刀流ポジション。彼を入れ込んだのも構成の妙です。長髪がトレード・マーク、彼のリーダーシップ、献身的なプレーにも感心させられます。WRとの相違点・共通点、キトルを入れることによって見せてくれます。

スーパーボウルに向けて、それぞれの所属チームの明暗が、エピソードが進むとともに明らかになってきます。結果は分かっているのに、ちょっとハラハラするエピソード作り、さすがNetflix。


NFLシーズン開幕に向けて、必見のシリーズです


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