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NFL2023年シーズン開幕(おまけ)〜NFLの対戦方式

(承前)

NFLは全部で32チーム。AFC・NFCの2つのカンファレンスに分かれ、それぞれ東西南北の4地区に4チームが配置されている。

AFC・NFC各地区の1位と、勝率上位3チーム、計7チームX2がカンファレンスのプレイオフに進み、優勝チームが決定。それぞれの優勝者が、スーパーボウルで対戦する。

シーズンは17試合なので、総当たりとはならず、対戦相手による有利・不利が生じる可能性がある。

対戦相手の決定方式は次の通りだが、シーズンが面白くなるように上手く作られている。

①カンファレンス同地区同士はホーム/アウェーで2試合対戦する。地区優勝が第一の目標なので、当然とも言える。これで6試合が消化される。

②次に同一カンファレンスの、別地区の全チームと対戦する。対戦地区は、毎年ローテーションとなる。
今シーズンの場合、スーパーボウル優勝のカンサスシティ・チーフスが所属するAFC西地区の場合、AFC東地区と対戦。AFC北地区のチームは南地区と対戦となる。これで、4試合。チーフスvsビルズ(第14週)が実現する。

③さらに、野球で言うところの交流戦のように、カンファレンス間の対戦がある。これも、一つの地区がピックアップされ、毎年ローテーションする。AFC西地区はNFC北地区との対戦である。これで、さらに4試合。チーフスvsバイキングスは第5週。

④ここからが、面白いところである。残りは3試合だが、まず2試合は同一カンファレンスの他地区の昨年同順位チームとの対戦となる。昨年西1位のチーフスを例にとると、東地区1位のバッファロー・ビルズとは上記②で対戦が組まれているので、残る北1位シンシナティ・ベンガルズ、南1位ジャクソンビル・ジャガーズとの対戦となる。こうして、チーフスvsベンガルズ(第17週)の好カード、ひょっとしたらAFC決勝の前哨戦がシーズン中に観られることとなる。

⑤残すは1試合。これは、別カンファレンスの1地区の同順位との対戦となる。AFC西の場合、今年のローテーションはNFC東。チーフスは、NFC東1位フィラデルフィア・イーグルス、つまりスーパーボウルの再戦(第11週)が観られるわけである。

④⑤により、前年度上位チーム同士のつぶしあいが起こり、下位チーム躍進の機会を作っているのである。
有利不利を検討し、順位予想に反映させる必要もある。例えば、NFC南地区は、明らかに弱いチームが揃う。ESPNのパワーランキング(8月28日現在)では、バッカニアーズ30位、パンサーズ27、セインツ22、ファルコンズ25である。この地区との対戦が組まれるのは、ミネソタ・バイキングス15、デトロイト・ライオンズ11が属するNFC北地区、そしてAFC南地区。ただし、AFC南はジャガーズ12がいるが、他はランキング下位チームである。

逆に、AFC南との対戦が組まれているのが、AFC北。AFC北はNFC西(49ers5位、以外は低評価)とも対戦なので、ベンガルズ4、レイブンズ10はやや有利に見える。

全体を見回すと、ニューオーリンズ・セインツがランキング22位ではあるが、上述の通り同地区の他チームも低評価なこともあり、23位以下のチームとの対戦が12試合組まれている。ランキング下位だが、ダークホース的な存在になる可能性を秘めている。

各チームの、スケジュールを眺めるのも、楽しさの一つである



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