
NFL知ったかぶり(2024年第13週 その2)〜AFCのプレーオフを予想
(承前)
昨日の書き出しをリピート。米アメリカン・フットボールNFLは第13週が終了し、残すところあと5週。来週Week 14は最後の“BYE”で、6チームが休養となるが、今週は感謝祭のホリデイ・ウィークということで、全チームが試合に臨んだ。
今回はAFCの状況。
まずは西地区。前人未到のスーパーボウル(以下SB)三連覇を狙うカンザスシティ・チーフスはプレイオフ進出を決めている。今シーズンのチーフス、絶対的な強さは感じないのだが、勝負強さを見せている。数字を見ても、総得失点差が現在54点。ライバルのビルズ131点、NFCのライオンズ180点などと比べると小さい。これは昨シーズンも同様なのだが、ここぞというところの集中力が凄い。
西地区2位がロサンゼルス・チャージャーズ。今年からHCに49ers、そして8年間のミシガン大学HCを経たジム・ハーボー(兄ジョンはレイブンズのHC)を迎え、チームのテコ入れ。ここまで8勝4敗でプレイオフ圏内。次週のチーフス戦で実力を見極めよう(第1戦は10−17で敗戦)。
もう1チームが、前回注目チームとして挙げたデンバー・ブロンコス。なんといっても、1試合平均被獲得YD数リーグ9位、失点3位のディフェンス。昨年就任したディフェンシブ・コーディネーターのバンス・ジョセフは、2017−18年ブロンコスのHCだった人。彼の手腕が大きいのだろう。注目選手の1人が3年目のLB Nik Benito。サック数で見ると、昨年の8から現在11個でリーグ2位。そこに、ルーキーQBのボー・ニックスが機能し始めた。Wk13はMNFでクリーブランド・ブラウンズとホームで対戦。ブラウンズの猛攻に流石のディフェンスも失点を余儀なくされるも、オフェンスの頑張り、最後は高い集中力と執念の守備で勝ち切り、3連勝で8勝5敗。
チーフスのライバル1番手は、東地区のバッファロー・ビルズ。事実、Wk12にはチーフスに初黒星(30−21)をつけた。10勝2敗で地区優勝を決めており、あとはチーフスとのシード権争い。直接対決に勝っているので、星の差一つだが同率の場合はビルズがNo.1シードとなる。東地区2位は、マイアミ・ドルフィンズだが、シーズン中盤のQBツゥア・タゴヴァイロアの戦線離脱もあり、5勝7敗とプレイオフ進出は厳しい状況。
北地区はピッツバーグ・スティーラーズとボルチモア・レイブンズのマッチレース。スティーラーズは、QBに36歳のベテラン、ラッセル・ウィルソンなど、地味なイメージなのだが、LB T.J.ワットを中心とした堅守もあり安定している。Wk13、同地区で生き残りを賭けるシンシナティ・ベンガルズを下し、9−3と勝ち越しを決めた。これでカーボーイズの持つ記録と並ぶ、21シーズン連続勝ち越し。2007年からHCを務めるマイク・トムリンは18年連続となる。凄いことだ。
レイブンズ(8−5)、もちろん強い。チーフスのSB進出を阻む力は十分ある。QBラマー・ジャクソン率いるリーグ・トップの攻撃力は、RBデリック・ヘンリーの加入でさらに厚みを増した。しかし、“なにか“が足らない。例えば、ディフェンスが冴えない。イーグルス戦、出だしは良かったが、徐々に崩れていった。オフェンスもスーパープレイは見せるが、ムラを感じる。足らないものは“なにか“、この“なにか“を克服できるかが鍵。
最後に南地区。ヒューストン・テキサンズのさらなる飛躍を期待したシーズンだが、ちょっと尻すぼみ。オフェンス・ラインに問題ありと言われているが、QB CJ.ストラウドは、被サック数リーグ2位.強力ディフェンスが、なんとか支えている感がある。地区優勝は勝ち取れるだろうが、Wk15のチーフス戦、Wk16のレイブンズ戦で好試合ができなければ、プレイオフでの勝ち残りは厳しいだろう.
地区優勝チーム予想
東 ビルズ(確定)
北 うーん、期待と対戦相手を考慮しレイブンズ (スティーラーズはイーグルス、チーフスとの対戦を残す。Wk16の直接対決が大一番)
南 テキサンズ
西 チーフス
ワイルドカード
スティーラーズ、チャージャーズ、ブロンコス
*こちらはESPNの予想
