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焼鳥屋に求めるもの〜中目黒「鳥よし」

世の中が少し落ち着き、久方ぶりに妻と焼鳥を食べに行った。最後に焼鳥屋に行ったのはいつだろう、思い出せないほどである。

焼鳥屋に求めるものは色々ある。2人で行くのは、これら条件を満たす店である。

美味しいこと、様々な部位が食べられる〜当たり前のこと。コースしばりではない〜我々はそもそも少食であり、腹一杯食べることは避けるべき年代でもある。ただ、焼鳥の“名店“と言われる店は、コースでの注文を求める店が少なくない。

つまり、アラカルトで注文でき、それも1本ずつでOK。店によって、注文は2本からという意味不明の要求をするところがある(純粋な焼鳥屋以外が多いように思うが)。我々のスタイルは、1本を2人で分ける。邪道という意見もあるだろうが、そうすることによって、多くの種類が楽しめる。

加えてワインがあり、野菜の種類が豊富〜女性を連れて行く上でのポイント。 できれば店の人がフレンドリーで、ちょっとした会話も楽しめる。そして、法外な料金を請求しない〜びっくりするほど高価な焼鳥屋も存在する。

こうしたハードルをクリアして、我々が向かったのが中目黒の「鳥よし」である。この店の良いところでもあり、使い方が難しいのが“予約不可“という点である。焼鳥屋は、できればその日の気分・ノリで行きたいが、美味しい店ほど予約が必須である。その点、「鳥よし」はFirst Come, First Serveなので、待つ余裕があれば入店できる。一方で、一緒に行く相手を選ぶことになる。

土曜日である。店に到着したのは17:30という微妙な時間。店の扉を開けると、すでに盛況である。「これは待つか」と思ったが、「裏の分店なら入れますよ」と言われた。「鳥よし」は常に客待ちがいる店ということもあり、「分店」を開店していた。唯一空いていたテーブル席で食べ始めていたが、カウンターを希望していたので、程なく空いた席に移動した。

1本ずつ頼んだものは、大体こんな感じである。

ソリレス(メニューにはなし〜腰骨の付け根の肉)、ハツ、銀杏、ペコロス、かっぱ(軟骨)、ぽん(ポンジリ)、血肝(レバー)、さび焼き、せせり、加賀蓮根、つくね、皮、いかだ(ネギ)、じゃがいも〜焼鳥屋で?と思われるかもしれないが、バターを下敷きにした熱々のいもは最高!。。。そして、キッチンからだし巻き卵。

タレ、塩は指定しなければ、店の判断で出してくれる。ここのタレは甘ったるくないので、好みに合う。この日は、焼き場が見えるベストポジションで、お店の人とも和やかにコミュニケーションできた。味も雰囲気も大満足であった。

コロナ禍も落ち着き、正常化したように思えたが、店を出る頃になると空席もちらほら。かつては、こんなことはなかった。土曜日ということもあろうが、「出足は早く、帰宅も早く」という生活スタイルの変化が見られた


献立日記(2021/11/11
イトヨリのアクアパッツァ
コールスロー(Butz)
枝豆のひじきのしょうが風味サラダ(Butz)


*ハツ、ポン、加賀蓮根、じゃがいも、オマケ

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