いよいよスーパーボウル〜NFL2022シーズンのフィナーレ
米アメリカン・フットボールNFLのクライマックス、スーパーボウル(SB)が迫ってきた。(2月12日、日本時間13日朝8:30)
私の予想は見事に外れ、AFC、NFCとも第1シードでレギュラー・シーズンを終えたチーム、カンサスシティ・チーフスとフィラデルフィア・フィリーズの対戦となった。それにしても、今シーズンの49ers、最後の最後までQBのケガに悩まされた。その中での、この成績は賞賛に値する
SBに目を移すと、意外だったのはSB史上初めて、黒人QB対決となったこと。昔は、フットボールのQBと野球のキャッチャーは白人のみという不文律のようなものがあった。今からは考えられない。その後、状況は変化し、黒人QBも多くなったのだが、SBで両QBが非白人というのは初である。
そのQBマッチアップだが、まずチーフスはパトリック・マホームズ。2017年ドラフト1巡目10位で指名され、2018年シーズンから先発QBとなりMVP、2019年はスーパーボウル制覇と同MVP。2020年もSB出場するが敗退、2021年も好成績を残すがAFC決勝で敗退するが、輝かしいキャリアを踏んでいる。誰しもが認めるNFLでNo.1のプレーヤーだ。ちなみに、父親は横浜ベイスターズでもプレイした野球選手。
一方のイーグルスQBは、ジェイレン・ハーツ。アラバマ大学時代は、後輩のトゥア・タガヴァイロ(現マイアミ・ドルフィンズ)の台頭で必ずしも燃焼しきれず、4年時にオクラホマに転校。2020年のドラフトで2巡目53位で指名される。
2年目の2021年シーズンで先発ポジションをつかみ8勝7敗。そして、今季は才能が花開き、14勝1敗という成績を残す。プロ入り後は、両QBとも順調なキャリアを歩んでいる。両QBの合計年齢は、SB史上最も若い。
この2人のターゲットだが、チーフスはTEのトラビス・ケルシー。大学まではQBもこなしていた彼と、マホームズのホットラインは、かつてのブレイディ=グロンコウスキーを彷彿させる。イーグルスは、WRにハイズマン賞(大学最優秀オフェンス選手賞)に輝いたデヴォンタ・スミスと、A.J.スミスの2枚看板。このレシーバー対決も見もの。
懸念材料は両QBのケガ。マホームズは足首捻挫で2週前のAFC決勝では思うように走れなかった。ハーツもシーズン終盤に肩を痛めた。この2週間で、二人のコンディションがどの程度回復しているか、特にマホームズの足首はポイントになる。
その他、小ネタとしてはチーフスのヘッド・コーチ(HC)、アンディ・リードはイーグルスのHCを14年務め、SB出場(敗戦)など相応の成績を残していたが、2012年に解任されチーフスに移籍。古巣へのリベンジがかかる。
黒人QB対決が初であることに加え、前述のチーフス・ケルシーの兄ジェイソン・ケルシーはイーグルスのセンター。兄弟対決も初で、2人のお母さんが両チームのユニフォームを合体させたジャージー姿で登場、微笑ましい姿を表している。
チーム全体としては、イーグルスは2017年にSB制覇して以来の出場。経験値ではチーフスがまさるが、現地のブックメーカーではイーグルスがわずかに有利のようである。
私は、希望も込めて24−21でイーグルス勝利を予想しておく。本音は、好試合が見られればそれで良い!!
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