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手の中の音楽22〜“レジェンド“ ウィリー・ネルソンの「スターダスト」+1

気を取り直しましょう。なぜって、ご興味のある方は、前々回前回をご参照ください。

11月27日放送の「村上ラジオ」は、“ホーギー・カーマイケルをご存じですか“というサブタイトル、1899年生まれのアメリカの作曲家を特集した放送でした。(来週あたり、再放送されると思います)

放送の1曲目、<まずは不朽の名作>として流れたのが「スターダスト」。ウィリー・ネルソンのバージョンでした。(こちらは日本でのライブ)

米カントリー界のレジェンドと言えば、誰がなんと言おうと(誰もなにも言わないでしょうが)、ウィリー・ネルソン。 今年89歳となりましたが、本年も含め毎年のように新作アルバムを発表するという、信じられない活動量です。

彼が1978年にリリースしたアルバムが、スタンダード曲を集めた「スターダスト(原題:Stardust)」。ビルボードのカントリー・チャートでは1位、トップ200で30位、ウィリー・ネルソンはグラミー賞も受賞しました。

私自身はこのアルバムにたどり着くには、前段がありました。ウィリー・ネルソン、名前くらいは認識していましたが、あまり詳しくなかった大学生時代(今も、よく知っている訳ではないですが)、レコード店で1枚のアルバムに惹かれました。

それが、1981年の「Somewhere Over the Rainbow」です。ノーマン・シーフ撮影のジャケットは、三つ編みに髪を結ったウィリー・ネルソンがたたずむ写真。これになんとなく引き寄せられて、ほぼジャケ買いしました。ナット・キング・コールの歌唱で有名な“Mona Lisa“から始まり、タイトルになっている映画「オズの魔法使い」の“虹の彼方へ(Over the Rainbow)」など、名曲が並びます。ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトに捧げられており、伴奏のギターやバイオリンも気持ちよく弾みます。

いわゆるジャズ・ボーカルとは違う乾いた感じが、どんな時間帯にも合うのでよく聴いていたました。この流れで発見したのが、前述のアルバム「スターダスト」です。

こちらは、「Somewhereー」よりも、さらにアメリカン・スタンダードの王道ともいうべき名曲がずらりと並んでいました。第1曲“Stardust“に続いて、同じカーマイケル作曲の“Georgia On My Mind“。「村上ラジオ」では定番とも言うべきレイ・チャールズ版が放送されましたが、ウィリー・ネルソンも味があります。

さらに、“All Of Me"、そして朝ドラで有名になった“On the Sunny Side of the Street“、“Someone To Watch Over Me"。プロデューサーは、ブッカー・T・ジョーンズですが、しっとりとした感じの演奏と、ウィリー・ネルソンの透き通った歌声(村上さんは<ひょうひょうとした声>と表現していました)が見事にマッチングしています。

このアルバムを聴いていると、アメリカの素晴らしい文化が耳に入ってきます。

ウィリー・ネルソンの2枚のアルバム、「スターダスト」と「Somewhere Over the Rainbow」を聴いて、心に余裕をもたらそうと思います


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