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宅地建物取引士資格試験の記録(その2)〜シニアのリスキリング
(承前)
宅建士試験の準備として、前回は基本書の通読(ざっと1回)の後、過去問に進んだと書いた。まずは、結論として、その後に実施したことを記載する。
1.9月中旬からは本格的に取り組み、過去問12年分を3周程度解答。過去の問題であれば70%以上の正答率を確保。当たり前だが、決して古い問題集を使わないこと。毎年のように法令改正が行われるので、最新の問題集が必要(過去問も法令改正を反映して修正されている)
2.解答と照合する際に、問題の趣旨を考え、たとえ正答していても曖昧なものについては基本書の該当箇所にあたる。過去問を2周すると、傾向が見えてくるので、重点的に対応する
3.必ずと言って良いほど出題される、許可・届出関係、不動産取引に関する報酬など細かい記憶が要求される分野はメモを作成。私の場合、A4の用紙片面1枚程度
4.不動産取引の状況等、統計関連からの問題が必ず1問出る。さほど勉強しなくとも解答できるので、出版社が提供する重要データ(Webサイトから取得)は、面倒がらずにおさえる
特に2番目は重要で、過去問のバリエーションが多いことは、12年分をこなすとよく分かる。したがって、機械的に覚えるのではなく、出題者が答えてほしい事、記憶しておいてほしい事を読み取り、頭に入れることが重要である。
また、宅建士試験の問題文は、結構クセがあり、何度も読んで慣れることが必要である。その為にも、問題文を読みこなすことが重要で、その方法は文章に実際に何度か読み込む以外に方法はない。若い人達が苦労するのは、実はこの部分ではないかとも想像する。
時間的な余裕は人によって違うので、過去問1年分にかかる時間をベースに、試験日から逆算してスケジューリングすれば良いだろう。当然ながら、1周目より2周目、さらに3周目は所要時間が短縮されるはずである。
過去問に出ていない事を学習する必要はないのか。時間に余裕がある方は、是非して下さい。実際、今年の問題には過去問にはなかったようなものもあった。但し、上記の方法で受験した私は39点だったので、この実績だけを見れば過去問をしっかりカバーすれば、合格ラインには達する。
“シニアのリスキリング“などと、大袈裟なタイトルにした。実体は不動産にまつわる知識の習得で、興味深い内容も結構あった。受験勉強という一種のゲーム感覚も、心地よい刺激になった。この歳になったら、楽しくないことはやりたくない。
私は上智大学で受験したが、ほとんどは私から見ると、若い人々。ただ、中にはポツポツと私のようなシニア世代も座っており、そんな様子を目の当たりにするのも、良い体験になった
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