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大相撲初場所開幕〜両国国技館は盛り上がっている!

白鵬の引退後、軸が不在となった大相撲は難しい状況が続いている。御嶽海の大関復帰が叶わず、正代も陥落し、125年ぶりの1横綱1大関、その横綱照ノ富士は今場所も休場、貴景勝が一人大関となって支える場所となった。

私は、毎日幕内全取組をチェック、この過渡期にしばしば憤りながらも(誰に対しては伏せるが)フォローしている。

ただ、かつては国技館に観戦に行こうかと考えたが、コロナ禍の無観客を経て、飲食等の制限もかされ、「お酒無しの相撲見物はなぁ」と足が遠のいていた。最後に行ったのは、2020年一月初場所の初日だった。

背中を押したのは、日本に遊びに来た次女とスコットランド人のボーイフレンドM君だった。彼が、是非相撲を観たいというのだ。彼らの離日日を考えると、行けるのは初日のみ。抽選販売は既に終了していたが、一般販売で2階ではあるが、席を押さえることができた。もっとも、床に座ることに慣れていない外国人と、四人の枡席は無理がある。(私も足がつらい)

どうせ行くのなら堪能したい、我々は12時頃に到着し国技館に。M君は、国技館の建物、場内に入って通路から見える土俵を目にするだけで、既に感動している。

まずは、軽いランチで、地下のちゃんこ売り場へ。この日は塩ちゃんこだったが、300円だったと記憶するのが500円になっている。インフレは国技館にもやって来ているのか。

そして、1階・2階の飲食物やグッズの売店をチェック。相撲協会の公式ショップは長蛇の列である。M君と次女は、ほぼ全てに引っ掛かり、あれこれ物色・検討している。彼らにとっては、ワンダーランドである。また、幸運にも客席での飲食も解禁された。

1周して戻ってくると、飲食ブースには長蛇の列、工場での感染拡大で名物の焼き鳥の発売はないが(中日ごろ復活予定。両国駅側の物販店では売っていた模様)、食べたくなるような、ちょっとジャンキーなフードも多数ある。弁当も売り切れがかなり出ている。次女らには14時から十両の取り組みなので戻れとアドバイスし、妻と私は、酒とつまみを買い込み席につく。その後、二人はお土産を買い込み、寿司やアメリカン・ドッグなど様々なスナック、ビールなどを買い、テラスで食べて戻ってきた。

驚いたのは、2階の椅子席ということもあるが、外国人の姿が目立つ。我々も、その一部とも言えるが、市中同様、国技館にもインバウンドが帰ってきた。外国人客だけではないが、トレイにビール、ソフトクリーム、各種食べ物をのせて通路を移動する人も多い。やはり、相撲はこれらとセットである。

そして、国技館に声援も戻って来た。今場所から、拍手のみではなく声援を掛けることが可能となった。やはり、相撲見物にはこれが欲しい。

十両の取組には、ついに戻ってきた元大関朝乃山が登場する。暖かい拍手に加えて、応援の声もかかる。朝乃山はちょっと緊張している感じもあったが、無事勝利する。再度、大関そして横綱を目指して欲しい。

この声援は、中入り後はさらに賑やかになり、関脇に陥落し2桁勝利で大関復帰を目指す正代には、「正代、本気出せ!」という檄が飛んだ。その通りであるが、正代は精彩に欠け負けた。

一人大関の貴景勝、筋肉が美しい若隆景と兄の若元春。先場所優勝した阿炎、次の大関かと思わざるを得ない豊昇龍。全相撲ファンが、初優勝をさせてやりたいと願う高安などなど。照ノ富士は不在だが、タレントは揃っている。

天井からは3年ぶりの満員御礼の垂れ幕が下がり、国技館は盛り上がっている。

国技館で観る相撲は楽しい。2階席は楽だし、TV中継では分からない発見も多々ある。改めて、相撲見物の楽しさを再確認したのである。

次女らは、相撲後のちゃんこ鍋も含めて、大満足の様子であった。なお、訪れた「割烹 吉葉」にも外国人の団体客の姿があった。

家路に着きながら、妻と「もっと国技館に行かないといけないね」。今年は、毎場所トライしようかなぁ、楽しいですよー


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