なにかを判断するときは直感と論理を使い分けるとよい

僕は思い込みが激しい方です。思い込むと目標に向かって一直線に向かう強さが出るのは良いですが、間違った方向に進んでしまうと後で修正が大変です。そこで間違いやすい思い込みを知るために手にとったのが以下の本です。

物事には直感で判断すべきことと、論理で判断すべきことがあります。直感で判断すべきことを論理的に詰めてもあまり制度が変わらず無駄です。論理的に判断すべきことを直感で判断してしまうと、判断を間違います。では、直感と論理はどういった事柄で分けるべきでしょうか?それは、見た目で判断するものは直感で、数字で判断すべきことは論理的に判断するようにしましょう。

原始的に人間が判断してきたことについては、人間の直感は非常に優れています。論理的に判断しようとしても最終的には直感で判断したものと同じ結果になることが多いです。また、論理的に判断しようと多くの判断材料を集めることは、制度を上げるどころが判断の邪魔になることさえあります。人は多くの事柄を一度に判断するのは不得意な生き物です。多くとも5つ以内に判断材料はすべきです。

数字は原始的には存在しなかった概念です。そのため数字に関することを直感で判断すると誤りやすくなります。例えば、平均8のグループAと平均3のグループBがあったとします。ここでグループAの中から5の値を持っているものをグループBに移すとどうなるでしょう?グループAは平均以下の値がなくなったので平均が上がり、グループBは平均以上の値が入ってきたことで平均値が上がります。やっていることはグループを入れ替えているだけなのでトータルの値は変わらないのですが、平均値が上がっているので直感的にはトータルの値は上がったように感じます。

他にも、「平均は少数ではブレやすいのでずれやすい」とか「苦境はチームを強くすることはなく、苦境はないほうが良い」とか「自問すれば答えがでてきそうだけどそんなことはない」とか「なにか問題が発生すると単一の原因を探そうとするが単一の原因は存在しない」などやってしまいがちな判断ミスが大量に乗っていて学びが多い一冊でした。
また、本書にも書かれていますがどれだけ学んでも実践しなければ意味はありません。重要な知識は実践することで血肉となり自分に根付きます。

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