それってなに税?
昨日はバレンタインデーでしたね。
…なんだかドラクエの「ゆうべはお楽しみでしたね」みたいな書き出しになってしまいましたが。
先日の日記に書いた通り、友達からの猛プッシュもあったので、昨日わたしは「もし2月14日にYさんと偶然会えたらお渡ししよう」とチョコを買って用意していました。
↑ちなみに用意していたのはこちら。
ハートの形のチョコを贈る勇気が出せないのと、デメルなら間違いなく美味しいので。
しかし、当たり前ですが、そんな都合の良い偶然が起きるはずもなく。
昨日はYさんと会えずじまいだったので、チョコは自宅に持ち帰って冷蔵庫に入れました。
そのうち自分で美味しく食べるつもりです。
「あーあ、今年のバレンタインも、結局誰にも本命チョコを渡せないままだったな…。自分で行動しないわたし自身が悪いんだけどさ。どうしてこう勇気が出ないのかな…。でも、Yさんにチョコを下手に渡して〝すみません〟と振られてお互い気まずくなるよりは、これで良かったのかも…」
とわたしは落ち込みつつもどこかホッとしながら今朝出勤しました。
すると、午前中、仕事関係の独身男性(このnoteに初登場。この間の怖い人と違って面識あり。爽やか系でいかにもモテそう)から、
「僕、G-darkさんからチョコを貰えるんじゃないかと期待して昨日ずっと待っていたのに、貰えなくて残念でした」
とニコニコしながら声をかけられました。
「今年も、父と職場の人にしかあげなかったんですよ。〇〇さんならモテそうだから色んな人からチョコを貰ったんじゃないですか?」
と返事をすると、
「いえ〜、義理チョコばかりですよ。ある種の税金みたいなものだと思って、今からでも僕に本命チョコをくれませんか? 義理の本命チョコってことでもいいです。チョコ代はちゃんと渡します」
と言われたので、わたしはなんて面白いジョークなのだろうと感心して、
「〇〇さんっていつも面白いですよね。それってなに税ですか? 〝独身税〟ってやつですかね? 〝義理の本命チョコ〟って、義理なのか本命なのか分からなくて面白いですね〜。でももうバレンタインデーは終わっちゃいましたから、いつかまた機会がありましたら」
とノリ良くジョークで返してみました。
もし向こうが本気だとしたらあんなにニコニコしながら言えないセリフだったと思いますし、「モテるタイプの男性はあんなことをさらっと言えるのだな。あれがいわゆる陽キャの世界か」と陰キャのわたしはカルチャーショック(?)を受けました。
それにしても、バレンタインデー当日には何も無かったというのに、まさかバレンタインデーの翌日にこういう不思議なイベントが発生するとは!
「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったものです。
また、今日は偶然仕事の用事でYさんと電話する機会に恵まれ、相変わらずの(井上)二郎系ボイスにときめきつつ、「昨日は可愛い彼女から本命チョコを貰ったんですか?」と聞きたい気持ちをグッとこらえました。
きっとYさんなら本命チョコも義理チョコもよりどりみどりだったことでしょう。
いいなあ、チョコをあげられた人は。
わたしはさっぱり勇気を出せませんでしたよ…。
きっとこれで良かったのでしょうけど、心に小さなトゲみたいなものが刺さったまま残っているような感じがします。
もしわたしが陽キャだったら、きっとジョークを言いながらさらっと「ハッピーバレンタイン!」とチョコを渡せて、振られても「はっきり断ってくれてありがとう!」と爽やかに気持ちを切り替えられたのかもしれませんね。
ああ、わたしは陽キャになりたい!