女王蜂『メフィスト』
愛憎と、恍惚と、執着と、失望と…。
生々しい感情たちを孕んで限界まで膨れ上がった、数えきれぬ人間たちの視線。
それらが激しくぶつかり合いながら、ステージの上のたった一人にのみ注がれる…。
そんな不気味な様相を呈す曲です。
MVはかっこいいけれど恐ろしいです。
みんなに囲まれているにもかかわらず、とても孤独だから。
THE FIRST TAKEからは、自分は腹を括って「見られる者」「聴かれる者」「憧れられる者」「妬まれる者」「嫉まれる者」といった存在になったのだ…という表現者としての覚悟が伝わってきます。
そこにあるのは、自らの力で光り輝く強靭さ。
そして、生身の人間であるが故の脆さや危うさ。
一見相反するようにも思えるその魅力に触れた者は、熱に浮かされずにはいられません。
もっと見たい、もっと聴きたい、この先どうなるのだろう、と。
これはまさに業。
人の心を惹きつけて良くも悪くも決して放さない。
熱いステージの上に立つ者だけが持つ業。
こうして「視線」の主は増えていく…。
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