おかしな「ありがとう」
全国各地で雨が降り続いていますね。
皆さん、雨による被害は何もありませんか?
なお、わたしの住んでいる地域では、ここ数日断続的に雨が降っていますが、今のところは災害や大きな事故は起きていません。
念のため、自宅の防災備蓄品を見直したり、いざという時の避難所の場所をチェックする等のことをしてみました。
しかし、わたしは正直言って、わたし自身の心配よりも、やっぱり、
「Yさんは外回りの仕事が多い。雨続きで地盤が緩んだ所を運転したり、雨による視界不良で事故に巻き込まれたりしないだろうか?」
と、ついYさんのことばかり心配してしまいます。
おかしな話ですよね。
付き合っているわけでもないのに。
Yさんにとって、きっとわたしは単なる知人なのに…。
しかし、わたしはたとえば、地震が起きればすぐ、
「Yさんは大丈夫かな?」
と、Yさんのお顔がパッと心の中に浮かんでしまいます。
また、今回のような災害警戒レベルの雨でなくとも、天気予報外れの雨が降った時は、
「Yさんは今日、傘を持って出かけたかな?」
なんてことが気になってしまいます。
本当におかしな話ですよね。
そこで、わたしはいっそYさんのことを嫌いになってしまいたいと思って、Yさんの悪口を頭の中で挙げていくことにしました。
しかし、
「ふんだ。なにさ。(井上)二郎系低音イケボめ。背が高くてスタイルがいいからって、なにさ。仕事熱心で、誠実に働いていて、本当にもう! 自分だって大変なのに、親身になって相談に乗ってくれてさ。優しく笑うんだから、まったくもう!」
と、文句のような振りをした褒め言葉を羅列してしまう始末。
ダメだこりゃ。
嫌いになれそうな感じが1ミリもしない!
こんな調子なので、わたしは今回の長雨の件もつい心配になって、大きなお世話と思いながらも、Yさんへ送るLINEの文章を作ってみました。
雨がすごいので、お出かけの際は事故がないようにくれぐれもお気をつけくださいという内容の、2行の文章を。
…しかし、わたしはYさんにここしばらく既読スルーされている身。
だから、
「このLINEは既読スルーまたは未読スルーされるかもしれない。そうでなくとも、おせっかいだと思われるかもしれない。これがトドメになって、最後のLINEになるかもしれない。もしかしたら既にブロックされていて、このLINEが届かないということもあり得るかもしれない」
と超弱気なことを考えて、送信をしばらく躊躇しました。
たった2行くらいのLINEを送るだけなのに。
しかし、送信を迷っていた最中、ラジオから大雨に関するニュースが聞こえてきたので、
「Yさんに無事でいて欲しい!」
と瞬間的に強く思い、わたしは気づいたらLINEを送信していました。
わたしの自己満足のLINEなので、返信を頂けないことを覚悟しながら。
そして…。
それから3時間ほどして、Yさんから感謝を伝える返信が届きました✨
やったー🙌
嬉しいっ😆
こんな些細なやり取りなのに幸せ✨
本当はもっと色々やり取りをしたかったのですが、わたしはYさんがお忙しいことを重々承知しているので、スタンプを送ってこのやり取りを一旦終わらせることにしました。
「ありがとうございます」というメッセージ付きの、満面の笑顔のスタンプを送信✨
…あれっ?
でも、今よくよく考えると、Yさんがわたしに「ありがとうございます」と言っているのに、わたしがそれに「ありがとうございます」と返すのって、おかしな感じですよね?
もしかしたらYさんも「なぜ?」と首を傾げたかもしれません。
「いえいえ」だったり、「どういたしまして」だったり、「お気をつけて」だったりならともかく。
「ありがとうございます」に「ありがとうございます」を返すだなんて。
しかし、わたしはYさんからお返事を頂いて、「良かった。Yさんは事故がないように気をつけてくれるんだ」と思ったら、「ありがとうございます」以外のリアクションを考えつかなかったのです。
だから「ありがとうございます」に「ありがとうございます」を返す結果になりました。
おかしな話ですよね。
こだまでしょうか?