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Photo by
super_acacia155
女王蜂『Q』
上手に愛されなかった
という静かな悲鳴が心を抉る曲。
わずか4分弱の曲なのに、まるで長い長い映画のよう…。
きっとそれは、子どもは生まれる家庭を選べないし、はじめは幸せに育っていたとしてもその幸福がずっと続くかどうかは分からないというストーリーの映画。
途中から吐き気を催して席を立ちたくなっても、縛り付けられたように動けず、泣きながらスクリーンを凝視し続ける観客が多そう…。
⭐️MP3
⭐️MV
この曲の世界には救いがありません。
あるのは、ありとあらゆる暴力。
心にも体にも振るわれる暴力。
虐待加害者と被害者の、「暮らし」とも呼べぬ暮らし…。
この曲の主人公には、そんな中でも希望を見出そうとする強さがあるけれど…。
加害者の方はとことん弱くて残酷で鬼畜そのもの。
逃げ場のない子どもを選んで暴力を振るい続けているのですから。
加害者のことは絶対許せない。
聴いていると、どんどんメンタルが堕ちていく曲です。
今この瞬間もきっとどこかにこの曲の主人公のような思いをしている方がいるのだろうと思うと、この曲を聴いて泣いたってどうしようもないのにやっぱり涙が出てくる無力な自分にも腹が立ち、わたしはせめてこの曲をもっと多くの人たちに知って欲しくなりました。
いつかこの曲の主人公が、そして、同じような思いをしている方が、安らかに過ごせる日がくることを祈って…。
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