《Tigers Training DAYS》タイガース追い出される。
本格的にコーチとして動き出し、自分としてもチームとしても俄然やる気が出てきた矢先、TaBSA(タンザニア野球ソフトボール連盟)より一通のお達しが来た。
なんと、練習場にしていたアザニア球場(ダルエスサラーム甲子園球場)がソフトボールとベースボール5のナショナルチームの練習に使うため6月まで使用出来ないとのこと。
うそーーーん。って感じでした。
一方でソフトボールの練習を任されている身としては、6月までの練習予定を公式のアナウンスで確保出来たということにホッとしていました。(こちらについては、ソフトボールの記事で詳しく書きます。)
そんなわけで練習場所を追い出されたタイガース御一行は、この日以降、練習場所探しの旅に出ることになりました。
とは言うものの、アザニア球場はタンザニアで唯一の野球場です。ここ以外に野球を練習出来る場所が存在しないのです。
そこで急遽練習場所となったのが、アザニア球場のすぐ隣のサッカー場(学校の校庭)です。
この場所、タンザニア甲子園のソフトボールでも使用したのですが、地面がほぼ砂なので、ボールが転がらず、野球には適していないグラウンドです。
とはいえ、打ったり投げたりする広さはある程度あるので、とりあえず練習出来ることに感謝です。
ありがたい事に、サッカークラブが4時までグラウンドを全面貸してくれたので、端の土に近いコンディションの場所をメインに使うことができました。
さて、練習内容ですが、守備強化月間としているので、この日も基本的なことからの守備メインの練習です。
まず取り組んだのは送球。
前回お話しましたが、送球エラーが多いので、そこをまず減らしていこうということ。
この日はキャッチボール前に上半身をタテに振るという事を説明し、ドリル的なものも交え、キャッチボールから意識してやりました。
それとクイックで投げる時に、速く投げようと意識し過ぎて、上体を使って投げられない、いわゆる手投げになっている選手も多く、そこも指摘しながら進めました。
クイックも、いきなり速く投げるのではなく、ゆっくり足のステップから一つずつやっていくようにしました。
これは今まで楽器を演奏していた経験からなのですが、「ゆっくり弾けないと速いフレーズは弾けない」という考えからです。
雑にやって雑なまま体が覚えてしまうと、実際の試合で自然と出てくるのは雑な動きです。
そうなってくるとエラーの減少には繋がらないと思います。
まだ野球を始めたばかりの選手が多いからこそ、ゆっくり丁寧にやっていくほうが、成長への近道なのではと、思っています。
それから前回同様の守備ドリルに入ります。
同じ練習の繰り返しというのは、飽きが来たり、もう出来るからと流してやってしまったりしがちです。しかし、そういう地道な練習こそがいざという時に力を発揮するはずです。
今は頭で考えながらやっているでしょうが、これが自然と体が動くようになるまで、時間のかかる事ですが、指導する僕自身も根気強くやっていきたいと思ってます。
その後のノックでは、前回よりも打球に対して比較的スムーズに入れるようになっていたかと思います。この辺は吸収の早い彼らのポテンシャルだなと思いました。
ただ、送球ミスはまだ多く、前回も指摘した、考えてポジションを取るという事も、まだ出来ていなかった(前回欠席の選手もいた)ので、その辺りの課題もこれから解消できるようにしていきたいです。
その後はロングティーをやって締めました。
驚いたのは、みんな木のバットを使っていたのですが、結構飛ばす力があるという事。
サッカー場のゴール前で打っていたのですが、反対側のゴール近くまで飛ばす選手もいて、思っていたより振れている選手は多いし、パワーのポテンシャルも高そうだと思いました。
それと同時に、やはり守備力という部分で課題が大きくなってくると感じました。
当然バッティングにも課題は見えましたが、打てどそれを守る力が付かないと勝利は見えてきません。
目標はロースコアに強いチーム。
僕がコーチとしていられる間にどれくらい解決出来るかは分かりませんが、まずは守り勝てるチームを目指していきたいと思います!
本澤
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