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《DAY7》当たり前が難しい。~タンザニア女子ソフトボール代表練習~

先週ある選手から「7時から練習したい」と言われたので、少し遅れてしまいましたが、7時半頃グラウンドに着きました。

やはりというか、なんというか…

ただ、前日から結構な雨が降っていたので、もしかしたら交通機関がマヒしてるかなーとも思っていたので、予想の範囲内とも言えるのですが。

実は、この日から12歳以下の野球普及プログラムの手伝いをお願いされていたので、選手が来るまでその手伝い。と言っても、タンザニアのコーチ陣はしっかりしているので、僕の出る幕はほとんどないのですが。


手は空いてしまいましたが、学校の生徒(球場は学校の敷地内にあります)が一人でグラウンドに来ていたので、一緒にキャッチボールをしました。
彼は何度かキャッチボールをしたことあるみたいでしたが、こうやって現地の子たちと交流が出来ることが楽しみの一つでもあります。

そうこうしているうちに選手が集まり始め、練習開始。

この日は(やりたいという子も含め)4人の投手と5人の野手。
ピッチャーの練習は、まだまだブラッシングを覚える段階。いつもは僕以外に3人の現地コーチがいるのですが、5月末に控えたBaseball5ワールドカップアフリカ予選のほうに回っているので、僕1人で練習を見なくてはなりません。

まずピッチャーをとお願いされている身としては、こちらを最優先にしなければなりません。
しかし、野手の練習も疎かにするわけにもいきません。
二つを集中して見ることは出来ないので、指示を出してはあっちにいき、また指示をだしてはこっちにいき、と、せわしなかったです。
最後の方は野手陣が指示を出さなくとも、自分たちで決めたメニューを練習してくれていたので、助かりました。と同時に、指示を待つだけでなく、自主的に動けたことに少し感動しました。

考えてやるソフトボール

ささいな事ですが、一歩前進したような気がしました。
ピッチャーの練習は、なかなか先に進まず、この日の中では一番経験のある選手も、先週伝えた修正点が改善されておらず、少しフラストレーションの溜まるものでしたが、自分の中で「焦らない、焦らない」と何度も唱え、自分が現役だった頃のことを思い出しました。

一長一短で身に付く技術ではない、という事は分かっているのですがね…。

根気強くとは何度も書いているかと思いますげ、もう本当にこれですね。
まず、自分が折れて指導を投げ出さないこと。肝に銘じたいと思います。


全体練習では、先週に引き続きカットプレーのおさらい。
さらにピッチャーにはカバーリングの動きも伝えました。

カットプレー同様、カバーに行くという概念がありませんでした。
これは12月から伝えてきたことですが、言うは易く行うは難し状態で、実際にやってみると動けない選手が多いのですが、この日の投手陣は、バックホームとサードに限定してやったので理解しやすかったのか、スムーズに動けていました。

周りも打球によって「フォローいって」「ノーカット」などの声掛けも、前回より出来るようになってきたので、少しだけですが進んでいるなという実感が持てました。


細かい事をいうと、外野からの送球が乱れたり、カットマンが上手くボールを捕れなかったりと、初心者らしいミスはまだ随所に出るので、その辺りも今後は指導していかなければと思いました。

アウトに出来る打球をアウトにする

当たり前のように聞こえる、こんな事も彼女たちにとってはまだ一苦労。

チームとして他国と渡り合えるようになるには、まだまだ時間が必要です。


本澤


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