《DAY4》カムバック。~タンザニア女子ソフトボール代表練習~
練習再開2日目。
ちゃんと練習来てくれるのかな?という不安をよそに練習時間には10人ほどの選手が集まってくれました。
土曜日は学校のある子もいるので、練習開始時間の11時に来られない子もいて、その辺はもうどうにもならないので、練習がストップすることに比べたら、練習に送り出してくれるご家族の方に感謝です。
この日はアップに少し時間がかかりました。
母指球を使うようなメニューを少し取り入れたからです。
とはいえ、難しいことを説明している時間もなく、(私も正しい知識を持ち合わせているわけではないので)足のここに力を入れるんだよーというような簡単な話しかしていませんが、それでも少しでも体の使い方を覚えてもらえるように一生懸命(というより必死になって)説明しました。
前の日からどう伝えようかと英語で色々台本を書いて臨みましたが(元俳優!)やはりいざ説明するとなると難しく、いつもの事ながら僕の拙い英語をスワヒリ語に通訳してくれるマダムには本当に感謝です。(選手たちの反応を見ると伝わっているようでした)
これは聞いた話なのですが、タンザニアの学校体育は日本と違い、外で体を動かすのではなく、筆記による授業がほとんどだそうです。
これはおそらくタンザニアだけでなく、他のアフリカの国でも同様なのではないでしょうか?
普段我々がテレビで見ているようなアフリカのスポーツ選手のイメージから、アフリカの選手は身体能力が非常に高いと思いがちですが(実際に能力は高いと思いますが)、その体を上手く使えるかというと、話は違ってくると思います。
もちろん個人差もあるでしょうが、そもそもスポーツをするという文化が当たり前でない中で、かつ体育も筆記というお国柄、身体の使い方を知らないのかな?という印象は持っていました。
いきなり難しい話をしていきなり出来るとは思っていないので、これから少しずつ、次の世代も含めて身につけていって欲しいなと思いました。
そんなわけで、この日はアップに少し時間をかけてしまいましたが、野手陣の守備練習と投手陣に分かれてのトレーニングをメインに行いました。
前回同様、僕にとって投手陣の育成が重大なミッションですので、野手陣は他のコーチに任せて投手陣を付きっ切りで指導していきます。
同時に現地のコーチにも、いつ僕がタンザニアを離れても良いように、一緒に指導し、ウィンドミルを覚えてもらいます。
時間は限られていますが、何とかウィンドミルを指導できるコーチまで育てることが出来れば、今後、日本人指導者の方がいなくても、指導が停滞することは少なくなると思うので、そこまで行くことが最大の目標ではあります。
この日は嬉しいこともありました。
タンザニア甲子園で膝を故障してしまった、代表でもエース格になるであろう選手が、この日から練習に復帰しました。
久しぶりにピッチングを見ましたが、そこまでのブランクは無さそう。
ただやはり課題はブラッシング。
センスの良い子なので、ブラッシングのドリルは良いのですが、どうしてもマウンドから投げるとなると、左足が折れ、リリース時に上体が「くの字」に曲がったようになってしまいます。
ひとつひとつの動作を切り取ると出来るのですが、それを流れでやろうとするとまだ一つに繋がるイメージが難しいのだと感じました。
投手としてはもう少し、基礎的な練習が必要かもしれません。
ただ、タンザニア甲子園では決勝戦で途中降板で、残念な結果になってしまいましたが、代表ではその悔しさを晴らすような活躍を期待してしまう、そんな選手です。
次回は投手陣も見つつ、ディフェンス面、特にカットプレイやバントシフトなど、大会を想定した実践向きの練習もしなければいけないので、そちらを中心にメニューを組んでいく予定です。
本当に時間は足りないですが、
ネガティブに考えている時間はない!
本澤
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