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《DAY6》初めての。~タンザニア女子ソフトボール代表練習~

ムスリム最大の祝日である、イードのせいもあってか、参加人数は過去最少の4人と寂しいものに。

タンザニアではクリスチャンムスリムが多く、4割程ムスリムの方がいるそうです。
イースターの時も感じましたが、日本にいる時にはそういった祭日にはピンときませんでした。

日本だったら祝日といえど練習しますよね?

日本と比べたら意識が低いと思われるかもしれません。僕自身も最初は戸惑いもありましたが、ここは日本ではない。日本の常識が世界の常識ではないと学びました。
それに何より、家族と過ごす時間を大切にしてほしいと思っています。

こうして彼女たちがソフトボールの練習に来られるのも、選手のご家族のご理解があってこそです。

他国の女性のスポーツ事情を伺ったことがありますが、「家の手伝いが出来なくなる」「ケガをしたらどうする」「お金にならないのに何のためにやるのか」などの理由で、スポーツすることに理解を得られず、練習に行かせてもらえない選手もいるそうです。

タンザニアに関しても、協会から出ていた交通費がショートし、今は自己負担で練習場所に来てもらっています。当然すべての家庭が交通費を出す余裕があるわけではありません。なので、練習に送り出してもらえるだけで感謝しなければいけません。


さて、前置きが長くなってしまいましたが、この日は重要な練習をしました。

それはカットプレーです。

今までの練習やタンザニア甲子園でもそうでしたが、外野にボールが飛ぶと、返球する時にカットマンではなくベースやその辺にいる野手に返球します。そして長い距離を投げる肩もコントロールもないので、ボールはあらぬ方向に飛んでいきます。そうなるとランナーは進み放題です。

そもそもカットプレーは基本ですよね。
それもまともに出来ないと試合にならない事は明白です。

この日は4人ながらも、内野、外野、捕手とそろっていたので、人数は少ないですがやってみました。

難しい言葉を並べても伝わりにくいと思ったので、大まかには「3人で1本のラインを作る」と説明しました。まだ動きはぎこちないですが、初めてにしては良いかなと思いました。時々、「あれ、どうするの?」みたいな表情を見せながらも、自分たちなりに考えて動いていたと思います。

まだ色々指示しながらの練習でしたが、経験が少ないので無理もないかと思う反面、自分たちで考えて動けるように、そして考えなくても自然と体が動くように、先は長いですがいずれはそうなってくれればと思っています。

まずは経験値。ノックをたくさん打って少しでもそこにたどり着けるように手助けしていきたいです。


そして練習後にある選手から「来週7時から練習したい」と提案が。

さすがに早いと思って8時にと言ったのですが、でも私は7時に来るから…と。

コーチ、がんばります。


本澤


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