私のお金の使い方「3つのK」
数年前に読んだ本の中で、こんな1文を見つけました。
せっかく自分のところに来てくれたお金なので、無駄に使いたくないという気持ち、よくわかります。
本書を読んでからは
自分のお金が使われて欲しいところに、お金を移動させる
というイメージでお金を使うようになりました。
そうしているうちに、幸福を感じるお金の使い方が自分なりにわかってきました。
浮かび上がってきたのが、「3つのK」です。
1. 経験に使う
いわゆる tangible(目に見えて、触れられる) なものよりも、intangible (目に見えず、触れられない)だけれど思い出が残る消費のほうが有意義と感じることが多くなってきた昨今は、「コト消費」を重視しています。
先日読んだこの本にも、こんなことが書かれていました。
それで気が付いた。私が経験にお金を使うのはこのためかと。(ちなみにこの引用は著者の言葉ではなく、あるテレビドラマの登場人物のセリフです。)
私がよくお金を使っているのは、
観劇
映画
美術館
旅行
習い事
友人・家族との会食
あたりです。いずれも、お金を使ったあとで「もの」は残りませんが、感情が動かされたり、知的好奇心を刺激されたりします。
2. 健康促進のために使う
とにかく、心身ともに健やかでいる状態を保つために、お金を使う。
この条件に当てはまる買い物は主に、
季節のフルーツ(毎朝食べています)
肌に触れる日用品で質の良いもの
香りを楽しむグッズ
体に良い食品
体に悪いけど、心を満たしてくれる食品(たまにならいいかなと)
あたりです。食べ物が多めなのは気にしないでください。
数年前に受講したとある健康管理関連のセミナーで、講師が「健康でいることは社会貢献にもなる」と言っていたのが印象に残り、それ以降は一段と体調管理に気を遣うようになりました。
3. 寄付に使う
冒頭で述べた、
自分のお金が使われて欲しいところに、お金を移動させる
をそのまま実践しようと思ったら、寄付に落ち着いたという話です。
数年前から、月に1か所、どこかの団体に寄付するようになりました。金額はその時によってさまざま。余裕資金の範囲内で無理せずに行っています。
調べてみるとまあ、寄付を募っている団体は星の数ほどあります。存続してほしい団体に寄付することがほとんどで、寄付というよりも「応援消費」に近いかもしれません。
日々の情報収集のなかで偶然出会った団体に寄付することもあります。
2年ほど続けてみて、自分以外の誰かのためにお金を使うと、自分に使うよりも幸福感が得られているような、なんとも不思議な感覚があります。
情けは人の為ならずって、このことなのかもしれない。
気のせいかもしれないのですが、寄付を始めてからお金の巡りがよくなったような気がしています。
以上、私のお金の使い方、「3つのK」でした。
このほかにも、「背伸び消費」、「迷ったら高いほう」、「安いという理由だけで買わない」など、自分なりのルールを決めてお金を使っています。
と、ここまで書いて気が付いたんですが、世の中に出回っているお金の本て、「貯め方」「増やし方」のノウハウ本ばかりで、「使い方」の指南書が極端に少ないですよね。「使い方」は千差万別で、絶対的なルールがないからなのか。
お金の話ってタブー視されがちなのですが、もっとオープンに話してもいいのではないかと思っています。