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私たちの理想と約束【開設記念投稿#3】

本屋余白が掲げている理想と、その達成のために皆様にお約束することをお伝えします。

理想と約束2

理想

私たちは、誰もが自分の心にわき上がる思いと、誰かの人生と自分の人生がまじわることの豊かさを大切にできるような、常に心のゆとりを持ち続けられる世界をつくることを目指します。

「好き」「わくわく」そんな思いのままに生きられたらきっと毎日が幸せです。でも現実世界はそうも上手くはいきません。本当はやりたく無いけど成長の「ため」に、周りに遅れを取らない「ため」に、いい学校や会社に入る「ため」に、みんなに褒めてもらう「ため」に。

そうやって今この瞬間をよりより未来の手段として生きることは、避けられないことかもしれないけど、ちょっと苦しいし疲れてしまう。

本来自分の人生をちょっぴり豊かにしてくれるような、「偶発的」な出来事も、知らない景色を見せてくれる寄り道も、なんとなく後ろめたくなってしまう。

では、どうすれば、目的意識から解放されて、今この時を自分の心にわき上がる思いのままに生きるきっかけを得られるのでしょうか?

私たちはそれこそが「本との出会い」と「人とのつながり」だと信じています。

本屋さんで作り込まれた帯にわくわくするとき、美しい装丁に心躍るとき、面白い人と出会う時、好きな人ができた時。そこに目的は存在せず、私たちはわき上がる衝動のままにただ生きている。衝動のままに本を読んだり人とつながったりすることで、ちょっとだけ人は幸せになる。その繰り返しによって人は必要以上の目的意識から脱却して、一時的に持っている純粋な感情に素直になることを徐々に恐れなくなり、結果的にそれは豊かな人生、瑞々しい個性の発揮につながると、私たちは考えます。

また、人生と人生の交わりも、私たちを豊かにしてくれます。人間誰もが独りで生きている限りは同じような思考に終始して、気づかないうちに視野が狭くなってしまいます。一人一人に人生という物語があって、その物語が交差するとき、人は新しい世界、生き方、考え方と出会います。新たな世界、生き方、考え方と出会い、それらを自分に取り入れることで、独りでは決して知らなかったことと出会い、想像もつかなかった人生を歩み、未知の世界に到達することができるかもしれません。人生のまじわりは豊かさのはじまりです。

自分の心にわき上がる思いと、誰かの人生と自分の人生がまじわることの豊かさを大切にできるようになると、心のゆとり、言い換えれば心に「余白」を持つことができると私たちは考えています。その状態は人それぞれですが、例えば以下のような状態です。

・目的を持っていないとなかなか上手く生きていけない自分に折り合いをつけられるようになる。
・偶然性や新しい出会い、不確実性に対してポジティブであれる。自分の心が動いた方に正直に真っ直ぐに進んでいける。
・自分を縛っていた余計な規範、意味不明の焦り、他者の期待、周りとの比較から解き放たれる。

誰もが「今、ココ」を生きることができる世界こそが、私たちの理想です。

約束

私たちは、「本を誰かにすすめたい」「誰かのおすすめを読みたい」そんな思いを実現することで、誰かの人生の物語が詰まった一冊の本を通して人と人がゆるやかにつながることができる場を作り出します。
上に掲げた「理想」のために私たちが普段の活動で心掛けることが「約束」です。

「本を誰かにすすめたい」「誰かのおすすめを読みたい」この思いは本屋 余白の原点です。代表の小澤は、世界にはこの思いを抱いている人は自分以外にもきっといるはずだと思いました。自分だけでなくその人たちの思いも一緒に叶えられたらなんて素敵なんだろう、その思いがきっかけで本屋 余白は始まりました。

私たちの扱う本は全て誰かのおすすめの本なので、一冊一冊の背後にはおすすめしてくれた人の人生の物語があります。そんな本を誰かが読むだけでも、一人の読み手と一人のすすめ手が緩やかに繋がった素敵な状態だと思います。

本屋 余白はさらに人と人の繋がりを生み出すために、おすすめしてくれた人と買ってくれた人をつなげるしくみを用意しています。本に挟んである栞には、おすすめしてくれた人がその本を大切にしている理由や好きな一節、読み手へのメッセージをオーダーメイドで記しています。

また、おすすめいただいた方にインタビューを行い、おすすめの理由から生き方などまで幅広くお聞きして記事を作成し発信するとう取り組みも積極的に行っていきます。

そんな一つ一つの本との出会いや人のつながりが私たちの理想に繋がっていると信じています。

長くなってしまいました。少しでも余白について知っていただけたら嬉しいです。

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