剣客大名カバー帯

「天下御免の剣客大名 巨城奪還」の主人公、土井利位って?

おかげさまで、今月は2冊上梓することができます。

さて、本日は、8日発売予定の「天下御免の剣客大名 巨城奪還」(コスミック出版)のことを少し書きます。

まず、この作品は今まで書いて来た物に比べて、歴史小説の要素をとても強くしたものです。具体的に言えば、土井利位という男の人生を描いたものであり、時間的、歴史的事実にはできる限り忠実に書いています。

そして、そんな中で、一点、大胆な仮説を取り入れることによって、スケールが大きく、楽しいエンタテインメントへと昇華させることができました。

もちろん「そんなことはあり得ない」「何だ、それ」「馬鹿言うな」などという意見があるかも知れませんが、絶対に無いと言い切ることはできず、可能性があることである以上、小説の中に取り入れることは当然であり、それが小説家の仕事であるとさえ思います。

ところで、今、土井利位という名をあげましたが、さて、皆さんの中で、どれくらいの方がご存じでしょうか。恐らく「誰、それ」と言う方が大半かもしれません。

土井利位は下総古河藩八万石の藩主であり、幕政にも参画、老中にまで上った人物です。しかし例えばほぼ同時期に同じく老中をつとめた、あの天保の改革の水野忠邦などに比べると、無名なのは間違いありません。

しかしそんな無名だが、決して無能ではない、いや、むしろ有能であった利位の人生を先の仮説とともに描いていきます。地味に見えた男が、ある瞬間から輝きだしていく、そんな様子を綴れたら幸いです。

ぜひ、みなさん、発売日には書店にて、お手にとっていただければ幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

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誉田龍一
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