毒親の看病②

正月には我が家に
私の兄家族が必ず来る。

2019年12月30日から
今回、兄は仕事の都合で来ることが出来ず
義理姉と子ども3人が来ていた。

そんな中での
毒父からの電話。

我が子を義理姉にお願いし
夫と私で
毒父の家に向かった。

“元旦から何なんだ!”
“迷惑ばかりかけやがって”

夫とそんな話しをしながらも
怒り半分、心配半分の私。

毒父の状況を理解するまでの
気持ちを落ち着かせるのに
必死だった。

そんな気持ちを察しているかのような夫。
今思えば、一緒に行ってくれて
本当に心強かった。


毒父の家に到着。
18時くらいだった。

元旦の18時といえば
外はもう真っ暗。

なのに
カーテン全開!
電気が煌々とついている。

心臓がバクバクした。
それと同時に
“ワザと心配させるためにカーテン全開?”
“これも自作自演なんじゃないか?”
そんなことも頭をよぎった。

毒父の今まで
私たちにしてきたことが
いかに
毒々しいか。

そんな風に考えてしまう私。
ある意味冷静だったのか?(笑)

バクバクした心臓を落ち着かせながら
玄関を開けて中に入る。

入ってすぐ
目に見えたものは
ソファとテーブルの隙間に
ぐったりと横たわり
視線も合わない状態の
毒父の姿だった。

“日頃の行いが悪いからだ!”

私が第一声にかけた言葉。

今思えばひどすぎる。
そんな言葉しか思いつかなかった自分を
情け無く思う。
もっと違う言葉はあったはずだ。

そんな私の言葉に反応するが
脳がやられてる感しかない。

だらりと垂れた足と腕。
何か話してるけれど
全く聞き取れない。

ただ失禁していることを
ひたすら気にしていた。

“救急車を呼んだ方がいい。
片麻痺…これは、もう帰れないことを
想定した方がいい。”

夫の冷静な言葉に従うように
私は救急車を呼んだ。

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