【選んで無職日記100】記念すべき100回目
2024/10/26
連日の移動で疲れていたのか夜は実家でぐっすり寝、起きるとまた誰もいなかった。しばらくして犬と父が散歩から戻り、いつもの土曜日の風景になる。
父は毎週土曜日、”おじさん会”と私が呼んでいるランチ会に参加している。父の友人とその同僚を含む三人で、母のカフェにてお昼ご飯を食べるのだ。毎週顔をつき合わせる友人などなかなかいないし、父が家を空けると家で犬と二人きりでごろつけるのでこの会が好きだ。
おじさん会に出かけた父を送り、犬と二人でソファで本を読んだ。今日は前回より私の膝上睡眠がお気に召さなかったのか、テーブル下に逃げ込んだり、テーブル横で丸くなって寝たりしていた。
昼は朝に母が作っていってくれたサラダを食べたが、野菜が異様に美味しかったので全て食べてしまう。いつも残して夜に食べきるのだ。犬も欲しそうにじっと見つめていたので、ポン酢がかかっていない小さなブロッコリーを差し上げる。クロエはガツガツしていなくて、何でも差し上げるとしずしずと口でくわえて食べる。
今日はタイヤ交換のために、夫が車に乗ってきてくれる予定なのでゆっくり待つ。高速を使って一時間半くらい、ラインもしばらく途絶えているのでいま運転中なのだろう。
おじさん会から帰ってきた父と犬は散歩に行き、相変わらず生理二日目の気持ちの悪さを感じている私は毛布にくるまっていた。
本を読んだりNetflixを見たりしていると外からワンワンとはしゃぐ声が聞こえてきて、夫が到着して犬が喜んでいることを知る。
タイヤ交換のために家を出かけ、タイヤを変えてもらう工場に三人で向かう。待合スペースはもはや客人用ではなく工場の事務所で、パイプ椅子やどこのメーカーだかわからない冷蔵庫が置いてあるような、昭和の香りしかしない小さな部屋のソファで待たせてもらった。
祖父の会社の内装がこういう古臭いというか、昭和~な雰囲気のある建物だったのでなんだか懐かしい。どこだかの会社の名前と電話番号が下の方に書いてある鏡とか、いつのだかわからないパンフレットとか。私は体調の気持ち悪さに顔をしかめたりしていたが、父は夫が来て楽しそうだった。途中甘い飲み物が飲みたいと呟いた私に向かって「そこの冷蔵庫を開けて何か飲め」と言って茶化してくる。父のこういういたずら好きなところはとても好きだ。昭和のいたずらっ子男子。
タイヤ交換が終わり、夕日が綺麗な田舎道を戻って書店に寄り、本と甘いラテを皆で買って祖母を拾い、家に戻って夜ご飯の準備をした。といってもメインは鰻で母の担当なので、米を炊くとかそういうプライマリーな準備だ。
犬と祖母と話していたら母も帰ってきて、皆で鰻を囲んだ。実家に人数が増えて、皆で話せて楽しい。両親から東京土産があり、ギターブランドのFenderのマグカップとコースターを夫と色違いで貰った。ギターは詳しくないがフェンダーはわかるから嬉しい。私からはトマム土産のあんこの饅頭や美瑛土産のクッキーサンドだ。
時間も経ち、家に帰るために車に乗る。いつも帰る時は寂しい。また週末にこちらに来るのに。犬は父に抱っこされて、運転席からもこもこのお尻を撫でさせてもらった。
帰り道はトマム用に持ってきていたスウェットを着用しているととても暑かった。久しぶりにGLEEのサントラを聞くと歌が止まらない。四日ぶりに会う夫にも話すことが多く、口が忙しい。