【奈良旅レポ前編】人生は勇気と希望、だけじゃない。
ある日、私の元に一つの茶封筒が届きました。
それは、今年10月にクラウドファンディングで支援した団体『なら国際映画祭』さんからのリターンでした。
リターンの中に上映会のお知らせが入っていて、それを見た瞬間私は、『これは運命だ!行かねばならない!(使命感)』と直感しました。
『マイ・ブックショップ』
田舎町で、亡き夫との夢だった本屋さんを開業する女性、フローレンス・グリーン。
はじめこそ順風満帆だったものの、店の物件を巡り町の権力者であるガマート夫人に妬まれ、あらゆる意地悪をされる。
それでもめげずに店を守り続けるフローレンスだが……。
とても良い作品でした。
いや、"良い"と書くと誤解を生むかもしれません。
この映画に対しての"良い"というのは、嬉しい・幸せ・楽しい・笑える、という類の"良い"ではないからです。
もちろんそういうシーンもありますが、それだけではない。
何と言い表せばいいのか分かりませんが、
とにかく、とても良い作品でした。
こんなにも強く、大きく、良くも悪くも感情を揺さぶられた映画は、初めてだったかもしれません。
振り返っていて、『ペイ・フォワード』という映画に似ているな、と思いました。
似ている、というのは、真似とかそういう意味では全くなく、精神的な部分、作品が伝えんとしている部分が共通している(と私は感じた)ということです。
人生は、楽しいこともあるけど、悲しいことも多い。
理不尽な出来事により夢破れる人もたくさんいる。
それでも、たった一人の人間が勇気を以て為したことは、誰かの胸に刻まれ、未来へ続いていく。
そういう、絶望の暗闇の中に微かな光を見せてくれるような、実にリアルな映画でした。
フローレンス、ブランディッシュの勇気と、クリスティーンという希望を抱いて、私もhontenという企画本屋をやっていきたいと思いました。
上映会後、なら国際映画祭実行委員の芹井さん、秋保さんとお話させていただくことができました。
とても良い作品だった、観て良かったと伝えたかったのです。
お二方とも気さくに話してくださり、つい長いことお喋りしてしまいました。
お時間頂き、ありがとうございました。
また、hontenのこともお話したら関心を持ってくださり、ありがとうございました。
なら国際映画祭さんによる『ならシネマテーク』は、映画館の無い奈良市に映画を届ける移動映画館活動です。
毎月違う作品を上映なさっています。
ぜひ、一般の大きな映画館では上映しない、隠れた名作を探しに行ってみてください!
【なら国際映画祭】
HP:http://nara-iff.jp/
Twitter:https://twitter.com/naraiffnaraiff
Facebook:https://www.facebook.com/naraiff
来年1月は『PATERSON』、2月は『希望のかなた』という映画を上映されるそうです。
気になる気になる…また行きたい!
奈良に行って本当に良かった。
後編では、映画以外の部分の奈良レポを書きます!
映画以外もとても充実した旅だったのですよ~(*´u`*)
P.S.
なら国際映画祭さんのオリジナル缶バッジ、いつも使う鞄に付けました。
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