指輪の内側にある「Pt900」とか「K18」とかの刻印は信用できるのか?
以前からお問い合わせなどでよく聞かれました
この刻印に関しては業界に入った時から思っていました。どこまで信用できるのかと。ボクの家は宝石職人の家なので地金はもちろん使うのですが、当然ながら本物と思って見ていました。
しかし、知らない人からすれば刻印変えて誤魔化してないか?って思われるかと思います。そう思って聞いてみた事があります。この刻印はどこまで信用できるのか?と。
海外のお土産で買ってきたゴールド製品で、しばらく使っていたら何故だかシルバーみたいな地金になってきたとかよくありましたし、最近でもよくあるようです。
色々と説明をしてくれました。結論から言えば、
地金屋さんから地金を購入して物を作っている。
プラチナ製品とK18製品は全く別の日に作っている。
下取りした地金は業者さんに出してプラチナとK18に分けて戻ってくる。
これが本業なのに誤魔化しても損するだけ。次の仕事がなくなってしまう。
という事でした。4番めが本音です。誤魔化して得する事はない。確かにそうです。
刻印は必ず入れなければならない
また、リングの部分の「Pt900」や「K18」などの刻印は貴金属ジュエリーには必ず入れないといけない刻印です。
それは職人さん個人個人で刻印を持っていて作る度に入れてます。それはシルバーでも同じです。これがないと製品として販売できないですし、何を信用すれば良いのか分かりません。
ウソはバレる
信用度というのは日本で製作する場合、ウソをついても「比重液」という液体に浸ければバレてしまいますし、業界の信用を失い仕事もなくなりますのでリスクが高すぎます。
この刻印というのは国から指定されたという訳ではないのであくまで信用出来るか出来ないかというだけのものですが、基本的に地金屋さんからプラチナやゴールドを購入するので、日本の場合は間違いありません。
例外は海外で購入したK18などです。シルバーに金メッキをして18金などで販売している所がかなりあります。プロの場合持った時の重さで分かりますが、一般の方では騙されて購入する人も多いです。
国からのお墨付きがあるという訳ではないですが、日本で仕事をして業者間販売をしたり、消費者に販売する時にウソをついても何一つ良い事ないという事が一番の証明かもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?