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商売を始めた頃:その5 卸業時代に1番やった仕事

宝石業界での委託伝票とは?


ボクが宝石屋で1番行っていた業務は恐らく委託伝票を書く事でした。

委託伝票というのは貸出伝票の事で、指輪やネックレスやピアスといったジュエリーを貸し出す為の伝票です。

委託伝票の内容と手書きの手間

伝票には貸出先の名前、貸し出す商品の詳細、地金、形態、宝石名、石目(カラット)、そして価格。それから貸し出す商品を返してもらう日にちなど、結構書く事があります。

「品番 Pt リング ダイヤモンド 1.231-0.55(石目) 価格」

こんな感じでしたが、それを全部手書きで書いていました。恐らく今でもそう変わっていないと思います。

量の多い場合の対応と梱包作業

これが数点の場合は良いのですが100点、200点となると数時間かかって書くのです。もちろん価格など間違って書いてはいけないのでなかなか時間がかかります。

商品が少なく数十点の場合は、社長がその得意先と色々な業界話をしている間にボクが伝票を書いていました。

ただ、量が多い場合はそうはいかないので、予め決まった日に書いていました。1番多い時は朝来て昼の16時までかかって書いた事があります。それから、商品を梱包してから発送作業をするのですが、これも運送中に事故があってはいけないので、綺麗に梱包して発送するのです。

幸い事故はありませんでしたが、全部で数百万数千万といった商品を小さなサイズで送ったりしていた事は今考えると恐ろしいですよね。

委託伝票の重要性と信頼関係

どんな伝票もそうですが、委託伝票は正確性と慎重さが求められます。
宝石やジュエリーは高価な商品なので、間違った事を書いてしまうと大きな問題を引き起こす可能性があります。

また、取引先との信頼関係を築く上でも大切なのです。

貸し出し業務の重要性と責任

宝石業界では委託伝票は毎日と言って行う作業で、納品書より書く量が多いので慣れるといえば慣れますし、少ない量の場合は「いつもの事」といった仕事でしたが、多くなると大変だなと感じる仕事でした。

うちはこの商品を貸し出して、売れてきた商品が売上といった仕事がメインだったので、これが1番大事な作業でしたし、間違ってはいけない仕事でした。

もちろん、商品の仕入れや価格決め、商品の情報を記した札など他の仕事はありますが、それはまた書こうと思います(^^)

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